2016年09月18日

Vol.167 「山形4地区合同講演会」

 プロ野球セ・リーグは25年ぶりに広島東洋カープが優勝しましたね!ファンの方おめでとうございます。リオ・オリンピックも日本勢の活躍は大変素晴らしかったですね!

 さて、昨日は山形県の北村山地区・新庄地区・西村山地区・天童市・東村山郡歯科医師会合同学術講演会にお招きいただき、「虫歯ゼロへの挑戦」−う蝕のできた場所から原因を探る−というタイトルで講演させていただきました。総義歯では日本でも著名な佐藤勝史先生、歯周治療や咬合治療でも大変レベルの高い吾妻聡先生にお誘い頂き、この企画が成立しました。スタッフの方の参加もあったので、150名ほどの方にご参加頂き、熱心に聞いていただきました。
 
 話の骨子は普段患者さん向けにお話している「虫歯を減らそう」の内容なのですが、参加者全員が歯科医療従事者ということで、内容についてはより詳しく解説をし、症例ごとに一緒に原因を考えてもらうようにしていただきました。参加者は歯科医師、歯科衛生士、歯科助手だけでなく、歯科技工士や受付と現場とは少し離れている方々にもわかってもらえるように説明したつもりです。

 前半は虫歯がどの歯にできても、歯のどの部分にできても「ブラッシングしてください!」といい続けることが大切なのではなく、特徴的な食生活に問題があることを、後半は虫歯が1本しかない患者さんの虫歯が出来た理由、また左右のどちらかにだけ虫歯が集中している理由、それはどちらも噛み合わせが関連していることを示しました。噛み合わせというと歯科医師だけが担当するようなイメージがあると思いますが、歯科衛生士や歯科助手の方でも簡単にわかるポイントを示したので、覚えていただけたと思います。

 講演終了後には懇親会を催していただき山形の先生方とたくさんのお話をさせていただきました。皆さんとても熱心で、この予防の仕方はどう思うかと質問をしたり、自分の医院の虫歯予防を熱く語ってくれる先生もいらっしゃいました。皆さん東北らしい温かみのある方ばかりでした。同級生の日塔先生とも久しぶりにお話が出来て楽しいひと時を過ごすことができました。山形のみなさま、ありがとうございました。

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2016年07月14日

Vol.166「日本臨床歯周病学会第34回年次大会 in福岡」

 去る7月9,10日福岡で日本臨床歯周病学会第34回年次大会が開催されました。
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 第33回は昨年仙台で行われ、主催者として余裕がなかった状態でしたので、今回の年次大会はゆっくりと学ぶことが出来ました。今回主催の木村先生、中富先生、吉田先生をはじめとする九州支部の皆様、本当にお疲れ様でした(^^)

 前日の金曜日は支部長会議、理事会の後、医療制度委員会の懇親会に混ぜていただき、かなり盛り上がりました!宮崎の永井先生には全員分の飲み物代を奢っていただきありがとうございます!委員長の西原先生、朝6時まで飲んだ関東支部の鈴木先生、ギャグが冴え渡っていた宮前先生、5時まで鈴木先生に付き合った米沢先生などなど、本当に楽しかったです!

 9日は東北から工藤先生(青森)と伊藤さん(山形)が口演、黒江先生(山形)と千葉先生(宮城)がポスター発表をしました。さらに江澤顧問が衛生士向けテーブルクリニックをされました。皆さんお疲れ様でした。

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(堂々としていた千葉喜之先生)

お昼は一蘭のラーメン、やはり本場は美味しかったですね〜
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ちょうど福岡では博多祇園山笠で街はにぎやかでした。
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全体懇親会では太鼓の迫力に圧倒されました。その後関東支部の岡田先生のご紹介の「旬彩旬魚 あんどう」に行きましたが、大満足!全て美味しかったのですが、マグロの頭を丸ごと焼いて、それをテーブルに運んできてそこで親方がさばいてくれました。チョー美味かったですよ〜IMG_0356.JPGIMG_0357.JPG

その後、高野先生とともに高島先生チームに合流。一見さんお断りの粋なお店に連れて行っていただきました。日本酒のラインアップがハンパない!料理も美味しかったです(^^)IMG_0359.JPG

全日程が終了した10日、お昼を美味しいところで食べたかったのですが、7年前に行ったお店に行きたくて、「記憶と鼻」を頼りに見つけました!春吉橋のふもと「かし」という和食のお店です。
ヤリイカが絶品!美味しかったです(^^)IMG_0365.JPGIMG_0367.JPG

福岡は何を食べても美味しかったし、街もきれいですね。活気があって印象度アップ!でした。
九州支部の皆様、お疲れ様でした。

追伸:エムケープランニングさんが7月3日の毎日新聞に広告を出してくれました。ありがとうございます。img625.jpg









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2016年06月25日

Vol.165「患者さんと共に治療する」

 全国的に雨の被害が続いています。被害にあわれた方が一刻も早く日常に戻れることを祈っております。

 さて、今日は歯科治療について視点を変えてお話してみたいと思います。歯科の二大疾患は「虫歯」と「歯周病」です。特に虫歯については「治療」という側面で見ると、その主役は我々歯科医療従事者です。虫歯菌に感染してしまった部分を専用の器具で取り除き、そこを人工物で埋めて修復していくというものです。また、不幸にして歯を失ってしまった場合には、入れ歯など大きな代用物をオーダーメイドで作っていきます。義手や義足、あるいはメガネやコンタクトレンズと同じような位置づけにあると思います。

 一方歯周病の治療はどうでしょう?詳細な診断をした後、歯に付いている歯石を取ったり、合わない被せ物をはずして磨きやすい環境を整えることは、我々がおこなう治療です。しかし、歯に付着する歯周病菌を取り除くことは、患者さん自分自身が行わなければならないことなのです。すなわち治療の主役は患者さん本人なのです。この部分が虫歯や入れ歯の治療と大きく異なる部分です。患者さんが本気になって歯周病と向き合わなければ、どんなに歯周病の名医と出会っても治らないのです。

 このことは内科的な疾患にも言えることだと思います。血圧が高い方がすぐに降圧剤をのむことは決してよいことではありません。自らが血圧をコントロールする能力が損なわれていきます。糖尿病の方がインスリンを投与されれば、すい臓がインスリンを生産する能力が低下していくそうです。本来の健康な状態に戻るためには薬や治療を主体におくのではなく、生活習慣など全身の健康を第一に考え、歯周病に対してであれば、適切なブラッシングを欠かさず行うことが必要です。

 歯科においては第3の疾患、「顎関節症」があります。予防としては左右均等に噛むとか、寝る姿勢に気をつけたりとか、噛みしめる癖をやめるとか、色々とあるのですが、顎関節症に関してはやはりわれわれの治療が主体になってきます。今までにも示したように、その中でも“診断”が非常に重要です。

 その的確な診断の元に治療が行われていくのですが、その診断のために“患者さんの訴えを良く聞くこと”がポイントになります。顎関節症の患者さんの悩みは、とても表現が難しく、相手に伝えることが困難なようです。こちらからしっかりと寄り添って、何でも言える状況を用意して、“患者さんとともに歩みながら治していく”そんなスタンスで治療に当たることが大切だと思っています。現在治療中のAさん、ともに頑張りましょうね!
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2016年05月24日

Vol.164 「救いの手を差し伸べる生き方」

 楽天イーグルス、不調ですね…嶋も左手を骨折、なかなか浮上のきっかけをつかめずにもがいています。頑張ってほしいものです!

 さて、SNSの普及もあるのでしょうが、政治家や芸能人の不倫などのゴシップがやたらニュースに出る機会が多くなったように感じます。また、最近では東京都知事の公私混同、お金の流用の仕方について、連日報道されているようです。ニュースを見るたびに残念と思ったり、怒りがこみ上げてくる方もすくなくないと思います。また、こういった報道はよいこと、悪いことを再認識してもらったり、抑止力として働くといった意味合いを考えても、意味のあることだと思います。

 歯科の世界では、技官という職があって、正常にカルテ請求をしているかについて、歯科医師が歯科医師を検査、管理するといった仕事をします。不正があれば注意、勧告をしていきます。その程度が過ぎていれば厳しく罰せられ、保険医の停止などのペナルティーが科せられることもあります。いけないことをきちんと正すお仕事はとても大事だと思っています。

 一方芸能人のそういった場合の報道については少々行き過ぎではないかと思うことも多々あります。とことん対象者をおとしめようとしているのかとさえ思ってしまいます…

 そんな中、本日発売の婦人公論という雑誌で瀬戸内寂聴さんと小保方晴子さんの対談記事が出るそうです。なんでも小保方さんの本を読んだ瀬戸内さんが対談を希望して実現したということらしいのです。今朝のTVでこの話を知ったのですが流石、瀬戸内さん!と叫びたくなりました。小保方さんの研究は立証されませんでしたが、私自身はボタンの掛け違いのようなもので、決して悪意によるものではないと思っていたのですが、マスコミからの痛烈な攻撃でうつ状態になっていた小保方さんに手を差し伸べた瀬戸内さん、このような生き方をしたいと心底思いました。

 私自身も2週間前ある知人から相談を受けたのですが、聞けばあまりにもかわいそうで、何とかしてあげたいと思い、力になってくれる人を紹介したり、元気付けるための本を差し上げたりしています。「他人の不幸は蜜の味」的な感情よりも、どんなことでもよいから、人のために何かをしてあげて、その方に喜びを感じてもらう、そういった生き方をしたいと強く感じています。十分反省をしている人、誤解をされている人にチャンスを差し伸べて、世の中の人すべてが笑顔になる、そんな明日が来るといいですね!
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2016年04月16日

Vol.163「出版記念パーティー」

去る4月2日(土)ホテルメトロポリタン仙台で「虫歯ゼロへの挑戦」出版記念パーティーを行いまして、98名の方に祝福していただきました。

司会をしてくれた守篤彦先生
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ビデオ撮影をしてくれた齋藤太紀先生
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祝辞をいただいた山田正先生
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2番目に祝辞をいただいた江澤庸博先生
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今回の仕掛け人・喜多雅文氏
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乾杯のご発声をいただいた菅野博康先生
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スピーチをいただいた、宮城県歯科医師会一の酒豪・木村純子先生
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宮歯野球部監督・宮内昭穂先生
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月一会名誉会長・菅崎直身先生
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圭歯会前会長・村上正博先生
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閉会の挨拶をいただいた圭歯会会長・菊地賢先生
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たくさんの方からお花を頂きました。
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お花をくださった阿部里沙子先生
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お花をくださった江澤庸博先生と鈴木道治先生
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お花をいただいた月一会の皆様
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受付をしてくれたスタッフと娘達DSC_0029.JPG

そのほか、出席できませんでしたがということで山影俊一先生、齋藤善広先生、会田正人様、瀬戸一弘様からもお祝いを頂きました。
カメラマンをしてくれた上中晴貴先生、ありがとうございました。

皆様、本当にありがとうございました。DSC_0376.JPG













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2016年02月22日

Vol.162 「虫歯ゼロへの挑戦」

 今年も花粉症の季節がやってきました。ここ2,3年は落ち着いてきましたが、軽くすんでもらいたいものです…。

 さて、エムケープランニングのもとで書籍を発行することになり、ようやく完成しました。このニュースレターでも何度かご紹介していますが、「虫歯を減らそう」というタイトルで毎月行っている虫歯予防の勉強会の内容を、そのまま本にしたものです。その内容は何度か歯科医師、歯科衛生士にも聞いていただきましたし、歯科業界の方の前でも講演をしたことがあったのですが、「文書化したほうがいい」とアドバイスを受けました。中学の同級生で現在も大変良くしてくれている友人で広告代理店経営の喜多雅文氏にお願いし、今回の出版となりました。

 学会への論文は専門的な言葉を使いますし、ブログなどの文章は好き勝手に書いていましたが、今回のような経験はありませんでしたので、生みの苦しみがありました。喜多氏には何度も迷惑を掛けてしまい、申し訳なく思っていますが、最後まであたたかい心で見守ってくれました。改めてありがとうございました。
本の内容については、東北大学名誉教授であり、日本トゥースフレンドリー協会会長の山田正先生の理論がベースになっています。また、前述の勉強会ですが、2002年からはじめ先月で150回目になった患者さん向けの勉強会で、皆さんからいただいた質問から発展した内容も盛り込まれています。勉強会には子供にも参加してもらっていますが、正直子供には理解が難しい理論もお話しています。でも、その勉強会では実際の写真をお見せしているのですが、「このような歯になってはいけない」と子供達も思ってくれるようで、やはり写真は大事だなと思っています。その紹介している写真も本には掲載されていますので、是非手にとってご覧いただきたいと思います。

 そうそう、申し遅れました。本のタイトルは「虫歯ゼロへの挑戦」です。サブタイトルの「あなたでも 今からできる 虫歯ゼロ」は私のネーミングですが、本のタイトルは喜多氏が考えてくれました。「挑戦」というと実現が難しいことのように思えるところがあるかもしれません。でも普段の食生活を改善することで、虫歯ゼロを達成できる人はとても多いのです。2002年からの勉強会を行って確信しています。その内容を多くの人にも知ってもらいたい、そのためには書籍は重要な武器になります。自分で宣伝するなど照れくさいと思っていましたが、喜多氏に「虫歯を減らす使命があるんだろ」と言われ襟を正す気持ちになりました。是非皆さんにも「虫歯ゼロ」を今から達成していただきたいです。img538.jpgimg539.jpg



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2016年01月31日

Vol.161 「不眠症と口の中の症状の関係」

 平成28年も1ヶ月が過ぎました。受付の森さんが退職し、2月からは新しい体制になります。

 昨日、「一歩会」という勉強会で長谷理恵先生、土谷昌広先生が発表されました。長谷先生は総入れ歯の非常に難しい症例に対して、緻密な治療を真摯にされていました。特に下あごが上あごより極端に出ている状態で、大変に治療が難しい症例なのです。議論する部分が多々あり、参加者にとってもとてもためになる発表でした。
 土屋先生は東北福祉大学感性福祉研究所 特任准教授をされているのですが、不眠症と口の中の訴えについて、アンケート調査を行い、その中から大変興味深い結果を導き出しました。特に東日本大震災の影響から今でも不眠症を患っている方もいらっしゃるわけですから、そのような方からのアンケート調査は非常に大切だと思います。
 口の中の症状ですので、「歯が痛い」などの原因から不眠症になる方もいるだろうと思っていたのですが、意外にも相関性は低かったそうです。相関性が高かったのは「歯ぐきの腫れ・出血」と「噛みにくい」ことだったそうです。つまり、歯周病が進んでいる人、噛み合わせに異常がある人は不眠症になる確率が高いということです。ここから先は私の想像になりますが、噛み合わせが悪い人の場合は夜寝ているときにストレス発散としておこなう歯ぎしりや噛みしめなどの行為が上手くできないため、睡眠深度が深くならず不眠症になるのかなと思いました。しかし、歯周病と不眠症に密接な関係があることは初耳でしたし、その考察は難しいように思います。

 不眠症は慢性疼痛やうつとの関連が深いですが、その原因には精神的なストレスが大きなウエイトを占めています。生理学の世界ではそのストレスを縮小してくれるのが「歯ぎしり」と捉えています。しかし歯科の世界では「歯が削れてしまう」ために歯ぎしりをやめさせようと言う考え方があります。どちらも正しい考え方だと思いますが、ブログでも何度か紹介しているシークエンシャル咬合というコンセプトでは、より理想的な歯ぎしりが出来る環境を整えようと考えています。この環境が整えば、歯周病に対しても良い結果を生み出しますので、歯周病と噛み合わせの治療が、良い睡眠につながることになるとも言えると思います。土谷先生には是非この研究を続けていただき、私達一般歯科医はその実践を行うことで、患者さんの生活のクオリティーをあげる一助が出来ればと思います。
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2015年12月31日

Vol.160「2015年を振り返って」

 2015年も残すところあと半日、皆さんにとって平成27年は良い年でしたでしょうか?
 
 私自身、今年1番の出来事はVol.155でご紹介した第33回日本臨床歯周病学会年次大会を無事に開催できたことでした。準備に約2年を費やして、2015年7月18,19日を迎えました。多少のトラブルはありましたが、参加された皆さんからはおおむね好評でしたので、今ではホッとしています。つい先日この年次大会の決算報告も終了し、本当の意味で年次大会が終了しました。来年の福岡での大会も楽しみです(^^)

また、6月には後輩の結婚式で2度目の仲人を経験しました。大変和やかな雰囲気の中、披露宴は進行しました。新郎側も新婦側も招待者が知っている顔ばかりでしたので、あまりあがらずに新郎新婦をご紹介できました。K先生、Sさん、おめでとうございました!

 つい先日、8年前まで勤めていた佐藤(旧姓:佐々木)が治療に来てくれました。そこで同時期に勤めていた高橋(大友)、松下(樋口)にも声を掛けて、サプライズで病院に集まってもらいました。3人とも一男一女のお母さんで頑張っています。
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今年も一年、皆様には大変お世話になりました。
スタッフはもちろんのこと、技工士の皆さん、ディーラーの皆さん、メーカーの皆さん、来年も地域医療のサポートをよろしくお願い致します。IMG_0217.JPG





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2015年12月03日

Vol.159 「頼れる技工士」

 今年も師走がやってきました。暖冬の予想ではありますが、やはり寒いですね…。

 Vol.142 など、何度かご紹介していますが、私の所属している勉強会の一つに「月一会」があります。昨年設立30周年を迎えた、仙台では指折りの歯科業界におけるスタディーグループです。ここのところ技工士の参加も増えて、大変盛り上がっています。

 私自身、大学卒業後の5年間は、ほぼ毎日技工をしていましたので、技工は好きなほうです。また私の「豊」という名前は、私が生まれた当時父がお付き合いしていた技工士さんがつけてくれた名前だそうで、技工士には良い感情を持っています。

 Vol.85-3でも技工士の仕事についてご紹介いたしましたが、現在私がお付き合いしている技工士について触れてみたいと思います。私が仙台に戻ってきてすぐにお付き合いをし始めたのがYさん。気仙沼出身でとても精密な技工をしてくれます。技工物だけではなく、皆さんの前に出てくる模型作りから綺麗にすることを心がけています。
Yさんの技工
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(術前)
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(術後)


 次に入れ歯を専門に扱っているSさん。元々大学の同級生の歯科医院に勤めていましたが、今は独立して開業しています。入れ歯だけでなく、マウスピースについても私のこだわりの部分を忠実に再現してくれています。特に入れ歯のトラブルがあって、患者さんが病院に駆け込んできた場合、その場では治せない事があります。その場合は、一旦入れ歯をお預かりするのですが、Sさんはスケジュールをやりくりして患者さんのために修理をしてくれます。
Sさんの技工
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(入れ歯なし)
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(入れ歯なし)


 次にお付き合いを始めたのが、J技工所です。10人以上スタッフがいる大所帯ですが、社長のSさんは人脈も広く、仕事以外でも頼りがいがあります。常に時代をリードする技工所で、最先端の技術をおしみなく提供してくれます。
J技工所Sさんの技工
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(術前)
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(術後)


 ブログでも何度かご紹介しているシークエンシャル咬合は、独自のコンセプトがあるため、その理論を表現する技工物にも特有の形があります。このコンセプトに沿った技工に関しては、東京のA技工所にお願いしています。ダイナミックに良い方向へかみ合わせが変化するので、技工物の重要性を再認識させられます。
A技工所Iさんの技工
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(術前)
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(術後)

 次に勉強会でお付き合いしている技工士さんです。Kさんはまだ20代と若いのですが、入れ歯をメインに勉強し、積極的に活動されています。とてもポジティブでその姿勢は私も学ぶところが多々あり、良い刺激を受けています。とても楽しみな存在です。

 さらに最近知り合ったOさんも気になる存在です。私は大学卒業後は岩手医大の第1補綴科という入れ歯を扱う医局に残ったのですが、そこで受けた教育にとてもマッチするこだわりを持った方で、Oさんと技工の話をしていると、本当に楽しいのです。

 技工士さんは直接患者さんの前に出ないことが多いので、歯科の業界では裏方になることが多いですが、その知識と技術は大きな役割を果たしています。私達が良い技工士と組めば、患者さんの口に表現される技工物も一層その働きを増します。同時に、技工士は我々の模型を見ただけで、その実力を判断します。患者さんだけでなく、技工士にも認められる歯科医師になるべきだと思います。

追伸:先月はじめに父がお付き合いしていた技工士のAさんがお亡くなりになりました。長年当医院を支えていただきましたので、大変残念です。ご冥福をお祈りいたします。
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2015年10月12日

Vol.158「包括歯科医療研究会40周年記念講演会」

 10月11日(日)包括歯科医療研究会という勉強会の40周年記念講演会に参加してきました。昨年は仙台の勉強会「月一会」の30周年記念講演会をおこないましたが、「包歯研」さんは9年先輩になります。また昨年40周年を迎えた「てんとう虫」の皆様、今年で60年になる「火曜会」の皆様も多数参加されていましたが、それぞれに歴史があり、継続していることが本当に素晴らしいことだと思います。

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開会と同時にメンバー30名全員でご挨拶をいただきました。

各パートごとに4,5名の先生がリレー口演をする形でおこなわれました。

個人的に感銘を受けた演者の先生をご紹介します。

歯内療法で有名な阿部修先生
ご自分では非常に単純だといいながら、一つ一つの手技をしっかりとされており、臨床のヒントをいただきました。


移植・再植のパートでは梅津修先生
移植のメリッの一つに歯根膜が存在していることが挙げられますが、骨を垂直的にも水平的にも造成させていたことに、本当に驚きました。決してインプラントではなしえないことでしたので、一番衝撃を受けたプレゼンでした。


力のパートでは石田博也先生
僕も同様のケースがありますので、とても納得して聞いていました。

さらに熊谷真一先生
知名度の高い先生ですが、さすがの一言でした。
咀嚼の重要性を再認識させてくださいました。

さらに谷本幸司先生
患者さんが衛生士のケースにおいて、多々学ぶ点がありました。
TCHに関してもまとめてくださいました。

咬合のパートでは境健太郎先生
一つ一つの手技にいたる診断、綺麗な臨床、咬合平面の決定にさまざまな角度から考察していた点に感銘を受けました。

欠損歯列の診断のパートでは鈴木尚先生
診断が大事であることは多くの方が唱えていますが、その「診断」について治療方針が同じなら病名診断は不要では?と大胆な意見。しかしその裏には患者個人を診ることがはるかに大事であり、医療人としての心構えを再認識させていただいた気がします。

さらに横山大樹先生
インプラントと矯正を用いたフルマウス。単に治療先行ではなく十分な診査の後の治療計画でした。

とりは牧宏佳先生
病態は続いている、既往歴が大切であることを協調していました。
臼歯のvertical supportがなければ必ず前歯がやられてしまうというドグマがあると思いますが、患者さんによっては前歯がしっかりしている人もいる。だからこそ過去を見ることが大事であり、そこには時間軸の要素が必須であると説いていました。


30名のプレゼンを通して、患者さんと真剣に向き合っていること、問診を非常に大切にしていること、そして原因を常に推測していることを感じ取りました。

歯科の世界ではさまざまな学ぶ方法があります。勉強会もその一つですが、全国にこのような仲間がいることにとても喜びを感じます!これからも学会や勉強会を通して、多くのことを学び、患者さんに表現し、後輩達に伝えていきたいと痛感した一日でした。

包歯研の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。



追伸:会場の東京医科歯科大学の校内にセブンイレブンとスタバがあるんですよ!すごいですね〜

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posted by 副院長 at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | '15ニュースレター

料亭「かま吉」さん ご馳走様でした(^^)

 10月10日の土曜日、中学時代の同級生K君のご自宅にお招き頂き、素晴らしい料理を振舞っていただきました。
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塩辛も親方が自分で漬けてくれました。

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魚とお肉の順番も絶妙です。
料理もさることながら、器も素晴らしいものでした。

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このハツが絶品でしたね〜

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松茸までいただいてしまいました…秋の風味抜群!

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マグロも美味しくいただきました!

ここからは親方自ら厨房です。

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親方が握った秋刀魚の握りです。

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締めです(たぶん…酔っていましたので…)

ワインも赤白ご用意頂き、本当にゆったりとした時間を過ごせました。
Kさん夫妻に感謝×2です。
ご馳走様でした。









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2015年10月08日

Vol.157「上と下の前歯の重なり具合は重要」

 暑い夏から一気に秋へシフト、皆さん体調はいかがでしょうか?

 今回は顎関節症の中でも前歯の重なりに着目してお話をしたいと思います。前歯の重なりというと、「受け口である」とか「出っ歯である」という表現が多いと思います。しかし、一般に受け口の方に顎関節症はあまり多くありません。以前にもお伝えしましたが、顎関節症は顎が後ろに、または関節が上の方向へ圧迫されることによって起こる疾患です。受け口の方よりも、出っ歯の方のほうが顎が後ろに押し込まれている確立が高く、顎関節症になる確率が高いのです。さらに、前歯の重なり具合で問題となるのが、噛んだときに下の前歯が見えないくらいに隠れている方です。Intercoronal opening angleと言いますが、
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(顎関節機能を考慮した不正咬合治療より引用)
前歯の重なりにはある程度の角度が必要なのですが、下の前歯が見えないくらいに重なっている方は、その角度が小さいために、顎の自由度が損なわれ、顎が後ろに押し込まれます。
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(上の前歯が内側に傾斜していると同時に、かみ合わせが深いため、
 噛んだときに下の前歯がほとんど見えない状態)

このある程度のintercoronal opening angleは奥歯においても必要で、奥歯のかみ合わせが深く、自由度が少ない方も顎関節症になる可能性が高くなります。表現を変えると、たった1本の歯の角度が異常であるために、下顎全体の位置を制限することにより、かみ合わせの異常が起こるということです。ですから、その異常をできるだけ早く見つけて、スムーズで顎関節や歯に異常な負担をかけないようにコントロールする必要があります。もちろん、かぶせ物や入れ歯を作る技工士もこういった知識を持ち合わせた上で皆さんの歯を作っているわけです。さらに患者さんたちのポケットを測定し、ブラッシング指導をおこなっている衛生士も、「どうしてこの歯のポケットが深いのか?」を考えたとき、かみ合わせの異常に気づいたときは、歯科医師と連携を取り、よりよい方向へ患者さんを導くように心がけています。実際当医院でも衛生士からかみ合わせの問題点を指摘してもらうことが多くなってきました。それだけ衛生士の見る目が肥えている証です。また、最近勉強会で知り合った入れ歯専門の技工士もとても勉強しており、機能的かつ残っている歯をいかに残すかについてレベルの高い話をしてくれます。

 ともに学べるスタッフと仕事をすることで、より良い歯科医療を提供できるよう、切磋琢磨していきたいと真剣におもっています。先日ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村先生がおっしゃるように「科学は人のためにならなければならない」と思います。たまたま手が器用だとか卓越した勘で医療をしていては、後に続く後輩のためにはなりません。医療は科学のベースの上に成り立っていると考えていますので、きちんと正しい知識を身につければ誰でも良い医療を提供できると確信しています。
posted by 副院長 at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | '15ニュースレター