2015年03月23日

Vol.152「iaaid-Asia 7thに参加して」

西のほうから桜前線が近づいているようですが、まだまだ仙台は寒いですね…

さて、3月は毎年iaaidという学会に参加するのですが、今年は東京で行われました。

http://www.iaaid-asia.jp/meeting/index.html

初日は「咀嚼と脳について」2日目は「CAD/CAM」というコンピュータを駆使し最新の歯科治療についての特別講演がありました。特に元北海道大学生理学講座の教授だった和泉先生のお話はとてもためになりました。我々臨床家はとかく基礎医学に触れる機会が少ないのですが、副交感神経を中心に様々な身体の変化について、そのメカニズムをわかりやすくご教授いただきました。

今回ご登壇された多くの先生がお話していましたが、「噛むこと」により脳の血流量が増える、さらに、夜中の歯ぎしりなどの行為も、ストレスを抑制し健康につながるということです。今までも「歯ぎしりは悪いことではない」といい続けてきましたが、生理学の先生、神経科の先生も異口同音にお話をされていました。

これらのことを考えるには、生命体の進化の過程を学ぶ必要があり、ヒトに進化・発達するまでに途方もない時間が経過したわけですが、その進化の過程にどんなことがあったのか?についてのお話も非常に興味深かったです。


一方のCAD/CAMですが、入れ歯を作る技術も進んでおり、これからは3Dプリンターなどを使いながら入れ歯を作ることも可能になりそうでした。実際にはその工程途中でアナログ的な部分を必要としますので、現段階での実用については未完成ではありますが、大学や企業ではドンドン研究が進んでいるようでした。


 一方、毎年特別講演をされている佐藤貞雄教授のお話の中で興味を引いたのは、f-MRIを使った実験で、たくさんの歯の中で、第1大臼歯の部分で噛んだとき、脳がもっとも賦活化していて、もっともsensitiveな歯であるとお話されたことです。実は第1大臼歯はもっとも早くなくなってしまう歯だという統計結果があります。最も早く口の中に出てくる永久歯ですので、そうなる可能性も高いわけではあるのですが、その第1大臼歯を不幸にして抜歯した場合、その代役をブリッジで行うことが良いことなのか、改めて考えさせられるお話でした。

 一般会員の発表では、郡山の糠沢先生がポスターアワードに、私はプレゼンテーションアワードということで、水滸会という勉強会からダブル受賞となりました。吉見先生、いつもありがとうございます。

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posted by 副院長 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | '15ニュースレター