2015年10月12日

Vol.158「包括歯科医療研究会40周年記念講演会」

 10月11日(日)包括歯科医療研究会という勉強会の40周年記念講演会に参加してきました。昨年は仙台の勉強会「月一会」の30周年記念講演会をおこないましたが、「包歯研」さんは9年先輩になります。また昨年40周年を迎えた「てんとう虫」の皆様、今年で60年になる「火曜会」の皆様も多数参加されていましたが、それぞれに歴史があり、継続していることが本当に素晴らしいことだと思います。

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開会と同時にメンバー30名全員でご挨拶をいただきました。

各パートごとに4,5名の先生がリレー口演をする形でおこなわれました。

個人的に感銘を受けた演者の先生をご紹介します。

歯内療法で有名な阿部修先生
ご自分では非常に単純だといいながら、一つ一つの手技をしっかりとされており、臨床のヒントをいただきました。


移植・再植のパートでは梅津修先生
移植のメリッの一つに歯根膜が存在していることが挙げられますが、骨を垂直的にも水平的にも造成させていたことに、本当に驚きました。決してインプラントではなしえないことでしたので、一番衝撃を受けたプレゼンでした。


力のパートでは石田博也先生
僕も同様のケースがありますので、とても納得して聞いていました。

さらに熊谷真一先生
知名度の高い先生ですが、さすがの一言でした。
咀嚼の重要性を再認識させてくださいました。

さらに谷本幸司先生
患者さんが衛生士のケースにおいて、多々学ぶ点がありました。
TCHに関してもまとめてくださいました。

咬合のパートでは境健太郎先生
一つ一つの手技にいたる診断、綺麗な臨床、咬合平面の決定にさまざまな角度から考察していた点に感銘を受けました。

欠損歯列の診断のパートでは鈴木尚先生
診断が大事であることは多くの方が唱えていますが、その「診断」について治療方針が同じなら病名診断は不要では?と大胆な意見。しかしその裏には患者個人を診ることがはるかに大事であり、医療人としての心構えを再認識させていただいた気がします。

さらに横山大樹先生
インプラントと矯正を用いたフルマウス。単に治療先行ではなく十分な診査の後の治療計画でした。

とりは牧宏佳先生
病態は続いている、既往歴が大切であることを協調していました。
臼歯のvertical supportがなければ必ず前歯がやられてしまうというドグマがあると思いますが、患者さんによっては前歯がしっかりしている人もいる。だからこそ過去を見ることが大事であり、そこには時間軸の要素が必須であると説いていました。


30名のプレゼンを通して、患者さんと真剣に向き合っていること、問診を非常に大切にしていること、そして原因を常に推測していることを感じ取りました。

歯科の世界ではさまざまな学ぶ方法があります。勉強会もその一つですが、全国にこのような仲間がいることにとても喜びを感じます!これからも学会や勉強会を通して、多くのことを学び、患者さんに表現し、後輩達に伝えていきたいと痛感した一日でした。

包歯研の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。



追伸:会場の東京医科歯科大学の校内にセブンイレブンとスタバがあるんですよ!すごいですね〜

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posted by 副院長 at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | '15ニュースレター

料亭「かま吉」さん ご馳走様でした(^^)

 10月10日の土曜日、中学時代の同級生K君のご自宅にお招き頂き、素晴らしい料理を振舞っていただきました。
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塩辛も親方が自分で漬けてくれました。

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魚とお肉の順番も絶妙です。
料理もさることながら、器も素晴らしいものでした。

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このハツが絶品でしたね〜

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松茸までいただいてしまいました…秋の風味抜群!

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マグロも美味しくいただきました!

ここからは親方自ら厨房です。

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親方が握った秋刀魚の握りです。

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締めです(たぶん…酔っていましたので…)

ワインも赤白ご用意頂き、本当にゆったりとした時間を過ごせました。
Kさん夫妻に感謝×2です。
ご馳走様でした。









posted by 副院長 at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | グルメレポート

2015年10月08日

Vol.157「上と下の前歯の重なり具合は重要」

 暑い夏から一気に秋へシフト、皆さん体調はいかがでしょうか?

 今回は顎関節症の中でも前歯の重なりに着目してお話をしたいと思います。前歯の重なりというと、「受け口である」とか「出っ歯である」という表現が多いと思います。しかし、一般に受け口の方に顎関節症はあまり多くありません。以前にもお伝えしましたが、顎関節症は顎が後ろに、または関節が上の方向へ圧迫されることによって起こる疾患です。受け口の方よりも、出っ歯の方のほうが顎が後ろに押し込まれている確立が高く、顎関節症になる確率が高いのです。さらに、前歯の重なり具合で問題となるのが、噛んだときに下の前歯が見えないくらいに隠れている方です。Intercoronal opening angleと言いますが、
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(顎関節機能を考慮した不正咬合治療より引用)
前歯の重なりにはある程度の角度が必要なのですが、下の前歯が見えないくらいに重なっている方は、その角度が小さいために、顎の自由度が損なわれ、顎が後ろに押し込まれます。
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(上の前歯が内側に傾斜していると同時に、かみ合わせが深いため、
 噛んだときに下の前歯がほとんど見えない状態)

このある程度のintercoronal opening angleは奥歯においても必要で、奥歯のかみ合わせが深く、自由度が少ない方も顎関節症になる可能性が高くなります。表現を変えると、たった1本の歯の角度が異常であるために、下顎全体の位置を制限することにより、かみ合わせの異常が起こるということです。ですから、その異常をできるだけ早く見つけて、スムーズで顎関節や歯に異常な負担をかけないようにコントロールする必要があります。もちろん、かぶせ物や入れ歯を作る技工士もこういった知識を持ち合わせた上で皆さんの歯を作っているわけです。さらに患者さんたちのポケットを測定し、ブラッシング指導をおこなっている衛生士も、「どうしてこの歯のポケットが深いのか?」を考えたとき、かみ合わせの異常に気づいたときは、歯科医師と連携を取り、よりよい方向へ患者さんを導くように心がけています。実際当医院でも衛生士からかみ合わせの問題点を指摘してもらうことが多くなってきました。それだけ衛生士の見る目が肥えている証です。また、最近勉強会で知り合った入れ歯専門の技工士もとても勉強しており、機能的かつ残っている歯をいかに残すかについてレベルの高い話をしてくれます。

 ともに学べるスタッフと仕事をすることで、より良い歯科医療を提供できるよう、切磋琢磨していきたいと真剣におもっています。先日ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村先生がおっしゃるように「科学は人のためにならなければならない」と思います。たまたま手が器用だとか卓越した勘で医療をしていては、後に続く後輩のためにはなりません。医療は科学のベースの上に成り立っていると考えていますので、きちんと正しい知識を身につければ誰でも良い医療を提供できると確信しています。
posted by 副院長 at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | '15ニュースレター