2018年09月02日

Vol.187「歯周病がなぜ起こる?」

 平成30年も9月を迎えました。暑い夏が続いていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?

本日9月2日、仙台国際センターにおいて宮城県歯科医学大会が開催されました。講師には大阪大学歯学部の天野敦雄先生をお迎えして「歯周病はなぜ起こる?」―21世紀の病院論をご存知ですか?―という演題でご講演いただきました。

 「かかりつけ歯科医をもつ人は寿命が長く、要介護にもなりにくい」「かかりつけ内科医では寿命は伸びない」という話から講演は始まりました。そして歯周病の主治医は患者さん自身であり、歯科医院はそのお手伝いをするところである立ち位置の説明もされました。

 日本人の約8割が歯周病だと言われていますが、約1割の人は重症度のひどく、その方には歯周病菌の中でも毒性の強い細菌が住み着いているそうです。その細菌は鉄分が大好きでその鉄分を血液から取り込みます。歯ブラシがおろそかになり歯と歯ぐきの間にたまっていくと、体は細菌の侵入を防ぐために血液から白血球を送り出します。その結果少しの刺激で容易に出血するようになり毒性の強い細菌が全身を巡ることができるようになってしまうのです。2017年の段階で歯周病と関連のあるといわれている疾患は糖尿病をはじめ100種類以
上あると言われています。歯周病の治療は全身状態を良くすることにもつながるのです。

 また、歯科医院で歯科衛生士が専用の器具を使って患者さんの口の中をピカピカに磨き上げたとして、細菌の種類が悪玉菌優勢になるのに12週から16週になると言われているので、定期検診が重要になるわけです。当医院では患者さんに応じてメインテナンスの時期を選んでいます。資料の積み重ねはその後の予測に繋がりますので、大変重要です。転勤などで引っ越しをされる際もデータのやり取りが可能なので、転居先にデータを送ることもしています。

 天野先生は現代医学では歯周病は完治しないので、定期的に歯科医院でクリーニングすることが歯周病を悪化させないために重要であると力説していました。また2017年6月5日の国会中継で自民党の山田宏議員の質問を紹介していました。みなさんも19分30秒あたりから6分間くらいご覧いただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=PBR9EJqEGA

また、品川女子学院インターアクト部の動画も紹介してくださいました。ぜひご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=PwKaY1nL-zI

 天野先生の講演はためになるだけでなく、大変面白いのです!生まれは高知県ですが、今や完全な大阪人です。歯科関係者の皆さんにはぜひ一度聞いていただきたい素晴らしい先生の一人です(^^)


posted by 副院長 at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | '18ニュースレター