2016年11月01日

Vol.168 「2016合同芋煮会 in 秋保」

プロ野球は日本ハムファイターズが4勝2敗で日本一になりました。日ハムファンの方、おめでとうございました。

去る10月29,30日秋保にて東京の「てんとう虫」「包括歯科医療研究会」山形の「勝史塾」仙台の「月一会」という歯科のスタディーグループが一堂に会して合同芋煮会を開催しました。初日の午後は秋保の川べりで芋煮会、夜はホテルで懇親会からの勉強会、それぞれのスタディーグループの代表が自分の症例を提示して、参加者でディスカッションしました。

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お酒が入っていたこともあり、白熱したトークになりましたが、臨床好きの集まりだけあって、とても有意義な時間を過ごすことができました。私は2時半過ぎには布団に入ったのですが、東京グループの7人は、それからタクシーで国分町までラーメンを食べに行ったそうで…。

 2日目はてんとう虫の会長・亀田先生、包歯研の森本先生の特別講演でした。特に森本先生の講演は本当に感動しました!今年聞いた数々の講演、発表の中でも最高のプレゼンでした。

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 私たち医療人はなんとなくの勘で治療を行うわけではなく、多くの研究などにより治療法は確立されている、いわゆるエビデンスに基づいた治療を行うことが一般的です。一方エビデンスにばかり目を奪われ過ぎると、目の前の患者さんの特徴を見逃す結果にもつながりますので、その辺のバランスが重要となってきます。 森本先生はご自分の医院の膨大な資料からある特性を見出し、こういった仮説が成り立つかもと提示しながらも、あくまでも目の前の患者さんをじっくり診査し、考察する姿勢が素晴らしかったのです。一般的に一番最初に抜歯にいたる歯は下あごの第1大臼歯だと思っていたのですが、森本先生のオフィスでは違っていたのです。私自身も思い当たる節がありましたので、そこから食い入るように森本先生のプレゼンに引き込まれていきました。

 一人の患者さんから「このことが原因では?」と考察するためには、たくさんの診査項目があり、そのうち必要な項目がどれでどこに特徴があるのかに目を向けるためには、普段から膨大な資料採りをする必要があり、整理することが必要です。そのため森本先生はキーワードを設定し、後からパソコンで検索が掛けられるように工夫していたのです。

 こういった緻密で時間のかかる調査についても惜しみなく披露してくださり本当に感謝です(^^)森本先生のような優秀で人柄の良い先生方とお知り合いになれたのも、学会にパイプのある先輩方の努力の結果なのです。菅崎先生、木村先生、ありがとうございます。

学会や勉強会と聞くと敷居が高いような気がすると思いますが、もちろん楽しいことばかりではありません。何より人前で自分の治療をお話しすることには、最初の頃とても抵抗がありました。私自身、痛烈な批判を受けた経験は多々あり、今でもそのときのことを鮮明に覚えています。しかし、批判を受けることは自分に対する愛情の証であり、自分を成長させてくれる近道なのです。批判をしてくれた先輩には、ステップアップした自分を見せることが恩返しになると考えています。

人によっては先輩から注意を受けて(本当は指導なのですが…)以来、ほとんど人前では発表をしなくなる人もいます。人前で恥をかくことを良しと思う人はいませんが、聞かぬは一生の恥ですし、プライドが成長の邪魔をしているのであれば、それは意味の無いことです。さらに、せっかくアドバイスを受けていながら、全く以前と全く変わっていないという人もいます。以前にはアドバイスをくれた先輩も、もう一度という気になれないことがしばしばです。

地道に自分の治療をすることだけを続けたり、著名な先生の講演を聞くことだけをしている方を否定する気はありませんが、発表を続けることはアドバイスをもらえる分、加速度的に実力を上げることができます。さらには同じような悩みを持っている者同士でディスカッションにも広がります。その意味で「勝史塾」の佐藤勝史先生は、自宅を解放し後輩達に教え、チャンスを与え、成長を支え続ける素晴らしいリーダーです。

さらに、いつも同じメンバーでばかり集まっているよりも、他のグループと意見を交えること、ある意味他流試合のような場面も出てきますが、発想の転換ができるまたとないチャンスでもあります。今回、「てんとう虫」や「包歯研」の方々のプレゼンを見たりディスカッションをしたことで、新たな視点が芽生えました。一分野だけに特化してその道のスペシャリストを目指すのも素晴らしいことですが、私自身は歯科全ての分野の知識と技術のレベルアップを図りたいと改めて思いました。そしてすぐに治療を考えるのではなく、なぜその歯がその疾患にかかってしまったのか?と常に原因を考える習慣を継続していこうと再認識しました。

今回はスタディーグループのつながりでしたが、他にも学会などを通じて多方面のメンバーと交流を図り、お互いに良い情報交換をしながら、歯科全体のレベルアップに貢献できれば幸せですね!
posted by 副院長 at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | '16 ニュースレター
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