2017年01月25日

Vol.171 「ミュンヘンのiaaidに参加して」

 去る1月20,21日の2日間、ドイツのミュンヘンで行われたInternational Academy of Advanced Interdisciplinary Dentistry(iaaid)という学会に参加してきました。テーマはDigital Dentistryで歯科がデジタル化されている中で、さらに先を行っているヨーロッパの現状を学んで来ました。

DSCN4785.JPG

 講演の多くはドイツ人であり、全てが特別講演という内容でした。デジタル化された歯科治療の講演は日本でも聞いた内容が多かったのですが、臨床への応用がより現実化している感触を受けました。さらにプレゼンがうまい!身振り手振りを加えるうまさはもちろんのこと、動画も交えて興味を引くような発表スタイルは、学ぶべき点が多かったです。

 Daniel Edelhoff先生の講演の中では「治療の失敗の90%は治療の前に決まっている」という言葉は印象的でした。僕なりの別な表現としては「正しい診断と適切な治療計画を立てることこそが治療の根幹である」ということになるかと思っています。どんなに手が器用で最新の治療を行ったとしても、診断が不適切であったり、治療計画がずれていれば、治療そのものが価値の無いものになってしまう可能性があると思います。
 Jan-Fredrik Güth先生は非常に精密な外科治療を示してくれました。
 Andress Kolk先生は顎変形症に対する外科治療の実際を見せてくれました。日本でも目にする機会はあるのですが、かなりダイナミックな治療が印象的でした。
 Jan Stavness先生は骨や筋肉の動きをデジタル化させて動画で表現するソフトを用いてその微妙な動きをわかりやすく提示してくれました。

 2日目には日本の佐藤貞雄教授の講演からスタートしました。何度も聞いたお話ではありましたが、ヨーロッパの先生方はとても興奮していたようです。
 佐藤先生の講演をひきついだBas Wafelbakker先生の講演は、もっとも自分達の臨床に近い講演であり、包括的歯科臨床の真髄を見せていただきました。特に矯正用のワイヤーを機械がベンディングしていくさまは、まさにデジタル化の流れを感じました。
 Yong-Min Jo先生は印象をせず矯正治療を進めている実践を示してくれました。
 Bassam Hassan先生、Elöd Ury先生、Jochen Kusch先生はDigital Workflowをそれぞれの立場で示してくれました。
 Ingolf Säckler先生は動くCTを用いて顎の動きを解説してくれました。

 Digital DentistryとしてはCAD/CAMによる技工がはじまりでした。その後、
・型採りを行わない「光学スキャナーの使用」
・かぶせ物や入れ歯を「3Dプリンター」を使って作り出す。
・CTを併用してインプラントのためのサージカルステントによる「ガイデッドサージェリー」
が示されていましたが、内容は今まで日本でも紹介されているものが多かったです。
さらにその精密なデータから表現される治療においては、日本の歯科医師の方がより精密である感触を受けました。DSCN4848.JPG
(Weatin Grand Hotel Munich)

posted by 副院長 at 10:46| Comment(1) | TrackBack(0) | '16 ニュースレター
この記事へのコメント
杉山先生、すご〜い
ドイツ語ペラペラなんですね!
Posted by かま吉 at 2017年01月30日 20:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178539946

この記事へのトラックバック