2019年06月01日

vol.190「温故知新」

 元号が令和となり、1ヶ月が経ちました。ブログもしばらくお休みをしてしまいました…。

 私が歯科医師になったのは1988年ですが、歯科界において1980年代は「歯周補綴」といって、歯周病が進行した状態に関して、被せ物でつないでグラつきを抑える治療がトピックスでした。1990年代は「インプラント」、2000年代は「審美修復治療」、2010年代は「精密歯科治療」が話題のテーマでした。精密歯科治療の中にはCTやマイクロスコープももちろんですが、CAD/CAMを使った治療は2000年代から用いられてきましたが、嘔吐反射のある方には苦痛である「型を採ること」をせず、専用のカメラで口の中をスキャンするだけで情報が得られ、模型にする必要もないので、技工所へ瞬時に情報を送ることが可能となりました。これは模型が要らないためエコでもあり、郵送代が節約され時短にもつながります。

 AIの発展により、今後歯科治療も大きく変わっていくことと思います。優秀な先生による遠隔治療や、ロボットによる正確無比な治療は、患者さんにとって可能性が広がることになると思います。医科の世界では、治療をより正確にイメージするため、VR,AR,MRそしてホログラフィーを活用して、3次元でシミュレーションできるようになってきました。本年2月にインプラント学会関東・甲信越支部学術大会に参加しましたが、その際拝聴した杉本真樹先生の話は本当に刺激的でした。杉本先生は毎日放送の「情熱大陸」にも出演したので、ご存知のかたも多いのではないかと思います。

https://www.facebook.com/watch/?v=1805416926177517

私が所属している勉強会の一つに「月一会」がありますが、前会長の菅崎直身先生は若手の歯科医師を育てる目的で、自院を提供して歯科治療のイロハを教えてきました。10年以上前はわたしもその受講生でした。2年前より10数名の受講者を対象にした8名の講師で
8回のコースの「基本を学ぶ会」をスタートしました。最新の治療とは異なりますが、歯科治療の「基本」を各分野ごとに丸一日、実習も兼ねたコースです。先月は懇親会も行いましたが、若手の先生方は皆さん真剣で、とても頼もしく見えます。

 先日、月一会の例会後の懇親会で、若い先生から「症例を見てほしい」ということで、PCでケースを相談していただきました。歯周病が進行していた患者さんでしたので、治療方針を聞きましたが、何点かアドバイスのできる部分がありました。そこをつめていくために、私の診断のステップを説明する必要性を感じたので、今夜その勉強会を行う予定になっております。そのメンバーは全員「基本を学ぶ会」の卒業生であり、勉強が続くことに喜びを感じます。我々の世代が引退する頃には治療体型も変わっていると思いますが、「基本を学ぶ会」の卒業生や若い先生方が歯科界をリードしていくことと信じています!
posted by 副院長 at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | '19 ニュースレター
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