2009年10月14日

Vol.93「歯を大切に」

 台風18号の爪あとは全国的にすごかったですね…自然の力にはかないません。

 さて、先月のシルバーウィークの最後の水曜日、仙台歯科医師会の休日夜間診療に行ってきました。休みの日でも夜でも、歯のことで困った方のためにと、仙台市の協力を得て、仙台福祉プラザの12Fの診療室で治療を行っています。

http://www.s-da.or.jp/05.html

 毎回ドクターが派遣されるのですが、23日の夜は私が担当でした。日曜日の夜ですと、3,4人の患者さんで終わることが多かったのですが、この日は7時から11時までの4時間に14人もの患者さんが来院されました。

 この休日夜間診療ではいろいろな患者さんに出会います。Vol.73でもご紹介したように、酔って転んで前歯を失くしてしまった方もいらっしゃいます。また、歯が痛くて地下鉄のホームにうずくまってしまい、救急車で搬送されて来た方もいましたね〜

 この日は歯が痛くて来院されました男性の患者さんがいたのですが、かみ合わせに興味があるために質問をしてくれたのですが、とても理解力があり、治療に前向きな方でした。

 一方その男性と同年代の患者さんで困った方がいらっしゃいました。虫歯が原因で歯ぐきまで腫れていたので、何とかしてくれというのです。腫れている部分を触れても固い感じがしていたので、抗生物質を飲んで、炎症がおさまったのち、歯の治療をすればいいですよとお話をして、お薬を処方して診療を終えました。その方は保険証をお持ちでなかったため、受け付けに薬代が安くなるよう薬を減らしてほしいと訴えたそうです。そこで薬は絶対に必要なもので、薬代自体は高くないことを説明してお帰りいただきました。

 しかし、30分後位にその方から電話があって、歯を抜けば痛みが治まるだろうし、保険証がなくても1万円あれば治療ができるだろうと家族に言われたので電話したというのです。その歯は炎症が治まった後、神経の治療をすれば十分に使える歯だったので、「残せる歯を抜くことはできません。しっかりと薬を飲んで、その後近くの歯科医院へ通院してください」とお伝えしました。

 歯は一度抜けば2度と生えてきません。患者さんもわかってはいると思うのですが、あまりにも歯に対する意識が低い方にお会いした連休の最後の日でした。その患者さんがきちんと病院へ行かれたことを願っています。
posted by 副院長 at 07:57| Comment(4) | TrackBack(0) | '09ニュースレター
この記事へのコメント
初めてコメントさせていただきます。
私も歯科に6年勤務していたので、その状況とてもよくわかります。
ご家族の方も痛いなら抜いて・・・という感覚なのですね・・・
失う前に気付けるといいですね。

夜間お疲れ様でした。
Posted by PAREANA at 2009年10月21日 19:55
PAREANAさん、コメントありがとうとございます。

PEREANAさんもわかるように歯に対する意識は皆さんそれぞれ違います。でもその大切さを気付かせるのが我々の役目ですよね…

Posted by at 2009年10月26日 16:29
いろいろな患者さんがいるんですね。
若い時はいいかもしれませんが、ある程度年を重ねると歯にも生き方、みたいなものが表れますよね。

いつまでも素敵な口元でいたいものですね。
Posted by ピノ子 at 2009年11月11日 09:14
ピノ子さん、いつもありがとうございます。

そうですね、健康意識の高い方、審美的要求の高い方、人生歯をくいしばって生きて来た方などなど、その方の歴史が口の中に表れていますね。

痛くなくおいしく噛める、そして素敵な笑顔を演出できる、そんな口の環境を整えるお手伝いをしたいですね♪
Posted by 福院長 at 2009年11月18日 08:40
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