2009年11月18日

Vol.94「かみ合わせ」

 めっきり寒くなってきましたね…インフルエンザも拡がりつつあります。皆様も健康には十分留意くださいね。

 さて、今回はブログでも何度か触れたことのある「かみ合わせ」についてご説明します。歯科で扱う疾患の多くは虫歯と歯周病で、全体の9割を占めています。残りが「顎関節症(がくかんせつしょう)」と言って、顎の関節のトラブルです。一般的にはこの顎関節症と咬み合わせが関連が深いと考えられていますが、虫歯や歯周病の修飾因子であることは間違いありません。

 歯並びやかみ合わせが原因で局所的な歯周病が発生している場合、歯ブラシだけで完治させることはできません。従って、我々歯科医師側にかみ合わせを「診る目」が必要です。Vol.74でもご紹介した鈴木尚先生がリーダーである東京の「包括歯科医療研究会」という勉強会で、「かみ合わせ」について講演するようご依頼いただき、先月の21日2時間ほどお話ししてきました。

http://sugiyama-dental.sblo.jp/article/11128639.html

http://www.katarukai.com/sgk_0909.html

CIMG7098.JPG

鈴木先生が危惧していたことは、大学で「かみ合わせ」についてあまり教育されていないということなのです。僕自身は最近の大学のカリキュラムがわからないのですが、虫歯や歯周病に関しては、診査項目が明確なのに対して、かみ合わせに関する診査は人によってまちまちであったり、あまり行われていないのが現状のようです。

 菅崎直身先生が会長を務める仙台の「月一会」というスタディーグループは、常にこのかみ合わせを意識した臨床をしているメンバーの集まりなので、私自身も自然と咬み合わせに対する意識が高まってきたのだと思います。

http://www.katarukai.com/sgk_0903.html

 ほんのちょっとの調整だけで、患者さんの感覚は大きく変わります。また、怖いのはそのことに患者さんが気付いていない場合です。虫歯は歯に穴が開いたり痛くなることで、患者さんが自分で気づくことができますが、歯周病やかみ合わせの問題は、我々歯科医療従事者の「診る目」が必要不可欠です。日本顎咬合学会という学会はかみ合わせを重視した臨床をされているメンバーの集まりです。今月の28,29日仙台でこの学会の東北支部会が開かれます。

http://www.ago.ac/news/ninteii_kenshukai21.html

平河内実行委員長を中心に、現在準備に余念がありません。今大会でも多くの学びがあるものと期待しています。実行委員の皆さん、あと一息ですね。がんばりましょう!
posted by 副院長 at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | '09ニュースレター
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