2002年08月26日

Vol.7 「虫歯の功罪」

 忙しさにかまけていたら、いつのまにか夏休みも終わってしまいました。ニュースレターが2か月分たまってしまいました。それにしても8月の前半は暑かったですね。

 7月の勉強会は感想文を見ていただくとわかるのですが、栄養面においても子育てに関してもかなり知識のある方に参加していただきました。感想文もその場では書ききれないからと言うことで、家に持ち帰り、後日提出してくださいました。その感想文を読んで、私も勉強させられましたし、また身が引き締まる思いもしました。たかが虫歯と言ってしまえばそれまでですが、その1本の虫歯からさまざまなことが起こる可能性があります。右の奥歯に虫歯が出来たけどそのまま放置する→水がしみるようになったので、左側でしか物を食べない→噛みあわせが左にずれてくる→右の虫歯はますます大きくなり、穴があいてしまった→虫歯の奥の歯が穴に向かって倒れてきた→右でも噛んでみようと思っても倒れた右の奥歯が先に当たってしまうため右ではかめなくなってしまう→かめない右側ではますます汚れがたまり、新たな虫歯が出来る。こんなことは良くある話です。しかもこのスピードは若い方のほうが早いです。かみ合わせまでずれてしまえば、1本の虫歯のために多くの歯の治療をしなくてはならない結果となります。

 一方、我々歯科医師には予防拡大という概念があって、ここに虫歯が出来るとその先まで虫歯になる確立が高いから、そこまで一緒に削ってしまいなさいと教わりました。つまり虫歯の面積が1しかなくても健全な部分を含めて100も200も削るよう指導されてきました。最近ではMinimal Interventionという考え方により、虫歯の部分だけを選択的に治しましょうという考え方に変わってきています。学校検診の結果一つを見ても、それを良くわかっている先生と古い知識のままの先生がいることを実感されられます。新しいことがすべてではありませんが、私はいつももし自分が患者さんだったら、というスタンスで治療法を選択します。歯は一度削れば再生はしないのですから…。
posted by 副院長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '02 ニュースレター
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