2002年10月10日

Vol.9 「おそるべし!拒食症」

 前回に続き3歳児検診のお話を致します。40人の中にとても奇妙な歯の削れ方をしている子がいました。同じようなケースを以前に後輩に相談されたことがありますが、上の歯の裏側だけが選択的に溶けているのです。通常虫歯は表側に出来ることが多いのです。それは歯の裏側が唾液で守られやすいからです。ですから歯の裏側だけが溶けるということは非常に珍しいわけです。原因はよく吐いてしまうためなのです。PHが1と強い酸性である胃酸が逆流してくるわけですから、歯にしてみればたまったものではありません。

 10月6日に日本で一番審美歯科治療で有名な先生の講演を聞いてきましたが、超有名女優の口の中の写真が提示されました。この女優さんは激ヤセをした方ですが、拒食症に陥り、何度も嘔吐したものと推察されます。

 また、以前に歯全体がつるつるに溶けている患者さんが来院されましたが、とてもきれいに磨いているのに歯が溶けているのです。この方は毎日朝晩、レモンを丸かじりすることが日課になっていたのですが、レモンも酸ですので、丸かじりを毎日のように行うことは歯にとってはほめられた行為ではありません。 

 もちろんこのようなことはめったにないことですが、やせたいために食べては吐く、といった行為を当たり前のようにしている方、異常な食べ方をしていることに気づいていない方、いずれも大いに問題ありです。その度がすぎた方は私が見ればすぐわかりるのでご指導いたしますが、時々はあるかなという人は覚えていただいたほうが良いと思います。ご自分がされていなくてもご家族や友人がされている時には教えてあげると良いと思います。適正な環境にあれば歯は一生もつはずです。おしゃれ同様歯のことも気遣ってあげましょう。

posted by 副院長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '02 ニュースレター
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