2003年06月24日

Vol.17 「インプラント」

 6月も後半に入り、梅雨本番といったところですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 さて、先日の6月14,15日は東京の学会に参加してきました。土曜日しか来院できない方にとっては、診療を休むことは大変申し訳ないことなのですが、開業医にとっては日本最大規模の学会で、私も発表してきました。

 今回の学会で気づいた点は「インプラント」に関する演題が非常に多いことです。インプラントとは人工歯根のことで、歯の失われた部分に歯の代わりになるものを埋めて、噛めるようにするための治療法です。インプラントの歴史は1960年代にさかのぼりますが、現在では術前の診査、診断に誤りがなければ、インプラント自体は確実に成功する時代となりました。そして、世界の流れとしては、手術をしたその日から噛めるようになる、あるいはどこに埋めたのかわからないような美しいケースなど、より高度な方向に進んでいます。

 インプラントには様々な利点があると思いますが、一般的には入れ歯の方が入れ歯無しになれることが大きな利点ですが、最大の利点は、残っている自分の歯の寿命を延ばすことができることだと思います。歯を失うと、両隣の歯を削ってブリッジにするのが一般的な治療ですが、両隣の歯がまったくの健全な歯である場合、それはとてももったいない話だということです。また、歯を失ったとき入れ歯を入れることも、時には針金をかけた歯を虫歯にすることにもつながったり、その歯に負担がかかり、その歯がぐらぐらしていったりということも少なくありません。そういった意味でインプラントは歯科界の救世主でもあるわけです。もちろん誰にでも適応できるわけではないですし、保険も利きません。失敗症例もあることも事実です。ですが、1990年以降のインプラントに関しては骨との結合もほぼ確立され、安心して使えるものとなりました。

 私自身はまだ1本も歯を失っていませんが、もしそのようなときが訪れたら、迷わずインプラントのお世話になることを考えています。

 現在人工歯胚といって、永久歯が抜けた後に、もう一度永久歯が生えるような研究がされています。もしそのような治療が確立されれば、皆さんにとってよりすばらしい治療となるでしょう。でも、一番は歯を失わないこと、これにつきますよね。そのためには予防が一番です。この予防のお話を毎月しているわけです。ご興味のある方は是非声をかけてください。
posted by 副院長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '03 ニュースレター
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