2005年05月01日

Vol.38 「虫歯菌に効く薬を使いますか?」

 しばらくニュースレターもサボっていましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 先日TVで「虫歯菌をなくす」薬の説明が放映されましたが、皆さんはご覧になりましたでしょうか?3DS法(dental drug delivery systemの略)といって、口の中の虫歯菌を中心としたあるグループの細菌を特異的に殺す能力のある薬剤を、患者さんの口に合わせた専用のマウスピースの中に入れて、殺菌しようという考え方です。実際このシステムで虫歯菌は激減するようです。我々の間では2,3年前から評判になっていましたし、すぐに導入されている先生もいました。

 しかしこの考え方はひとつ大きな問題があります。口の中だけでなく、消化管はどこも細菌と共存しています。すべての細菌を殺すことは不可能ですし、我々が口にするものは滅菌したものではありませんので、口の中を無菌にすることは事実上不可能で、意味のないことです。そこで、特定のグループの最近だけが死滅するとどうなるのでしょう?虫歯菌以外の細菌の活動レベルが上がるのです。薬を飲んで下痢をした経験はありませんか?これも特定の腸内細菌が死滅したため、それまで抑えられていた別の細菌群の活動が盛んになるため、下痢などが起こります。口の中でも同様のことが起こります。カンジタ菌といって、普段は表に出てこない細菌が、3DS法によって死滅した細菌の代わりに優勢となり、口の中、特に舌が真っ黒になります。

 本来我々自然界に生きている人間は、自然治癒力があるわけですから、よほどのことがない限り薬に頼る必要はないと思います。虫歯菌を殺すという発想ではなく、お互いの細菌がうまくバランスが取れるように、我々が自然界にある食物や飲み物を好んで摂取するようにすればいいのです。歯磨き粉などの過剰な宣伝に惑わされることはありません。虫歯が一本もない人って意外と必ずしもまじめに歯磨きをしている人ではないんですよ!
posted by 副院長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '05 ニュースレター
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