2005年12月09日

Vol.45 「かみぐせ」

 今年も残すところ3週間あまりとなってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 今日は「かみぐせ」の話をします。かみ合わせの診査に「主咀嚼側(しゅそしゃくそく)」という項目があります。普段どちらがわでご飯を食べるかということです。利き手に右利き、左利きがあるように、食べるときにも右がみ、左がみの方がいてもおかしくありません。

 ただ、怖いのは片側でばかりかんでいるために、あごや口が曲がってしまうことです。シンメトリーという言葉がありますが、これは「左右対称」という意味です。「美」のひとつの項目に、このシンメトリーがあるくらいですから、できるだけ左右は対称のほうがいいと思います。

 こういったあごや口の曲がる原因は何でしょう?小さいときにあごをぶつけて曲がってしまう場合もありますし、先天的な問題もあるかもしれません。しかし、意外と多いのが、治療しなければいけない歯を放置していたために、そちら側でかまない習慣がついて、そのまま癖になってしまったというケースです。受け口や出っ歯が前後的なズレならば、顎や口の曲がりは左右的なズレですので、我々はその状態を「不正咬合」と呼びます。

 先月ある学会で発表した先生が、1年前の自分の顔と現在の自分の顔を比較した写真を提示しました。1年前にはあごと口がゆがんでいたのに、現在の顔を左右対称に治っているのです。その先生は自分の口がゆがんでいることに気づき、それまで食べていた側と反対側でばかりご飯を食べるようにしたら、このように治ったと言っていました。

 歯科界では「かみぐせを治せば顎関節症も治る」と言う内容の本が出ているくらいです。もちろんかみぐせですべてが治るとは思いませんが、片側ばかりでの食事をしているあなた、鏡を見てみてください。両目を結んだ線と、口角を結んだ線が平行になっていますか?また、反対側でかもうとしても、うまくかめないあなた、何か問題があると思ったほうがいいかもしれません。

posted by 副院長 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '05 ニュースレター
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