2007年10月09日

セカンド・オピニオン

 皆さんは良い連休を過ごせましたか?昨日は全国的に雨でしたが、「月一会」という勉強会で芋煮会があり、楽しい時間を過ごしました。途中からの雨で隣接している体育館のような(もともとスケートリンク)ところで、雨をしのぎながら清水先生を中心に、臨床の話、プライベートの話をしてきました。参加したメンバーも家族連れで、子供は子供同士で遊んでいて、ほっとできる一日でした。

CIMG1115.JPG
 
 さて、皆さんもご存知だと思いますが、今日はセカンド・オピニオンについてのご紹介をします。セカンド・オピニオンとは、直訳すれば、第二の意見ということです。具体的には、診断や治療方針について主治医以外の医師の意見をいいます。
 
 先日知人からの紹介でいらっしゃった患者さんが「セカンド・オピニオンを求めて」という主訴で来院されました。聞けば他院で現在治療中の歯があり、その治療のためなのか、舌がしびれたり、顎の方までひりひりする感じがあると言うのです。非常に生真面目な感じの方で、いつ病院に行って、いつからいつまで薬を飲んで、いつどの部分が腫れたのかといった情報を克明にスケジュール帳に記入していたのです。

 急患での診察でしたので、午前中の診療後に詳しくもう一度お話しましょうと言ったのですが、話を聞きながら、もしやと思っていたことがありました。それは抗生剤を10日近く飲んでいたことです。その患者さんが飲み続けていた薬の副作用を調べたかったので、その患者さんに「家に帰ったらそのお薬の名前を電話で教えてくださいね」と伝え、お昼休みにそのお薬の名前をお聞きして調べたところ”ビンゴ!”でした。おそらく菌交代現象がおこり、そのような症状が出たのではないかとお伝えしました。

 化学療法剤を大量に投与すると、感受性のある病原細菌はもちろん減少し、ときには完全に消失しますが、同時に病巣以外の部分に存在している正常細菌叢でもその抗生物質に感受性のある細菌の菌数の減少ないし消失がおこり、ついに正常細菌叢の均衡が破れたり、また、その抗生物質に抵抗性のある病原細菌の感染や抵抗性常在菌の異常な増殖がおきることがある。このような状態を菌交代現象と言い、このために特定の症状が発現した場合を菌交代症と言います。

 すなわち同じ抗生剤を飲み続けた副作用による、一時的な症状だろうということです。事実当医院にいらっしゃったのは10月6日でしたが、服用を止めた4日がピークで5日、6日と経過がよくなってきたとのことでした。その患者さんが通院している歯科医院の先生はとても優秀な先生ですので、安心して通い続ければよいですよとアドバイスしました。そうしたら、患者さんも明るい声で、そうしますと答えてくれました。

 現代医学の進歩で治療法がたくさんある、医学に対する情報が様々なところから得ることができる現在、私たちが迷ってしまう場面も少なくないと思います。そんな時、セカンド・オピニオンを求めるという選択枝もありますので、活用してみてはいかがでしょうか?

posted by 副院長 at 08:35| Comment(4) | TrackBack(0) | '07不定期日記
この記事へのコメント
私は、お陰様で歯科の方は心配ナシですが、内科で検討中です。本来、医師と患者は対等なのだと言われても、やはり「お医者様」と感じているので中々難しいものです。HPを作っている方もおり、覗いてみたりもしています。後は、口コミかぁ・・・1番は信頼出来るか否かですね。(私としては)
Posted by tora.m at 2007年10月09日 18:46
内科的疾患ですか…

できればご相談いただきたいですね。もしかしたら良いアドバイスができるかも…
Posted by 副院長 at 2007年10月10日 01:07
ドクターショッピング的な患者もいますから、対処の仕方が難しいこともありませんか? 患者側からすれば、神経症的に気にする人もいるでしょうし、すべてが疑わしく感じてくる場合もあります。でも中には本当につらい思いをしている患者もいます。経験的に言えば、どちらにしろ患者の不安を親身にほどいてくれるドクターに会えたときは、うれしいものです。問診に時間をかけてくれる先生は、心が落ち着きますね〜
Posted by かま吉 at 2007年10月10日 15:50
 そうですね、おっしゃるとおりだと思います。我々医療サイドでも初診の時が一番大事だと思っています。患者さんは「この病院は私を受け入れてくれるのか?親身になって診てくれるのか?そして治るのか?」と不安な気持ちで来院されていることと思います。

 ですから我々が最初にすべきことは、患者さんにリラックスしてもらい、訴えを良く聞くことだと思っています。忙しいときに予約無しでいらっしゃった方に対しても、「必ず次回時間を取ってお聞きしますね」と説明するように心がけています。僕らもきっとそうされたいですから…
Posted by 副院長 at 2007年10月11日 14:05
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