2012年12月31日

Vol.124「歯を残す」

 本日は大晦日、皆さんはどんな1年でしたでしょうか?
 Facebookでは「自分新聞」というアプリがあって、今年1年を振り返ることができるのですが、とても面白いですね!

 昨年は東日本大震災があり、東北の皆さんは特に大変だったと思いますし、つらい別れをされた方も多かったと思います。私自身は今年の1月に勉強会の先輩が、夏にはソフトボールのチームメイトが、そしてこの12月には大学で同じハンドボール部の同級生を亡くし、悲しい1年でもありました。3人とも50,60歳代とまだまだ働き盛りの方だっただけに、ご家族の悲しみを思うと、ただただご冥福を祈るばかりです。特に同級生の死に関しては、ブログには書ききれない色々な思いもあり、たくさんのことを考えさせられました…

 人の死は、その方の肉体が自ら終了のスイッチを押すのでしょうが、「歯」そのものに命があると考えると、多くの「歯」は歯科医師がそのスイッチを押していることになります。そう考えると、安易にそのスイッチを押してはいないかと、自問自答するようになりました。10年ほど前からでしょうか?我々の業界で「戦略的抜歯」という言葉をよく耳にするようになりました。保存をすることが難しい歯があった場合、いつまでもその歯を口の中に残しておくことによって、その歯を支えている骨まで失うことになる場合があるので、だったら早めに歯を抜いてしまい、骨が残っているうちにインプラントを埋めましょうというコンセプトです。先日、日本臨床歯周病学会東北支部で、大阪でご開業の福西先生をお招きしてご講演をいただきましたが、福西先生もこの戦略的抜歯という考え方には疑問符を投げかけていました。「目」の調子が悪いから早めに取っておきましょうなんて治療はありえないでしょ!というわけです。

 戦略的抜歯の考え方にも一理あることは認めますが、歯周病を学ぶ学会にいる我々としては「歯を保存する」ことに全力を尽くすスタンスで治療に当たるべきであると強く感じた次第です。
 もっとも親知らずに関してだけは、積極的な抜歯がかみ合わせのコントロールやすぐ手前の歯を健全に保つために必要である場合が多いので、親知らずの抜歯に対してだけは心の中で「ごめんね〜」と思いながら抜歯をしています。

 ブログでも何度かご紹介しているシークエンシャル咬合のコンセプトでは、矯正治療のために親知らず以外の歯を抜歯することはほとんどありません。第1小臼歯にはかみ合わせの意味でも重要な役割があります。

 2013年はとことん「歯の保存」にこだわって診療に当たりたいと思います。皆さんも良い年をお迎えください(^^)
posted by 副院長 at 12:27| Comment(2) | TrackBack(0) | '12ニュースレター
この記事へのコメント
今回のタイトル周りはいまいちですね。
女医さんみたいです。
Posted by イヴ at 2013年01月12日 12:21
イヴ様

いかがでしょうか?
Posted by 福院長 at 2013年01月15日 22:14
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