2013年02月08日

Vol.125 「小惑星探索機 はやぶさ」

 今年はじめてのニュースレターです。今年は雪が多い冬ですね〜

 昨日、仙台歯科医師会の学術講演会で、東北大学大学院理学研究科教授・中村智樹先生をお招きして「小惑星探索機はやぶさが持ち帰ったイトカワ微粒子サンプルの解析から判明した小惑星誕生プロセス」という演題でご講演いただきました。この大成功は映画化もされましたが、中村先生はとても人類学的にも大きな成果を挙げた、大プロジェクトの中心的存在の先生です。

 我々医療人にはなじみの無い分野のお話だったのですが、その成功ストーリーを動画を交えながら淡々とご説明くださいました。特に小惑星イトカワの表面の粒子をどのように持ち帰り、真空状態で採取してきた微粒子をどのようにして解析したのか?については私自身夢中になって話を聞いていました。

 はやぶさの帰還は奇跡の連続だともいえます。4基あったエンジンが2年間の間に1基ずつ壊れてしまい、最後の1基までだめになったことがわかったときは、関係者一同本当に落ち込んだそうです。しかしトラブルを事前に予想し、次の一手を5段階くらいまで考えていたそうで、最初に壊れたエンジンと最後まで粘っていたエンジンを組み合わせることで、それまで以上の力を発揮することができて地球に戻ることができたそうです。しかもその不安定な状況で、オーストラリアの着陸予定地に狂いなく戻ってきたことは、賞賛に値する技術であります。

 私自身知らなかったのですが、はやぶさの全工程は純日本産であり、NASAなどの協力を得ているわけではないそうです。中村先生をはじめ、日本の優秀な科学者や技術者の努力の結晶で大事業を成し遂げたのです。中村先生の次の目標は、はやぶさ2号をJU3という小惑星に飛ばし、さらなる研究をすることだそうです。JU3は太陽系の中でもイトカワよりも外側に位置しているため、さらに難易度が上がる調査になるわけですが、アメリカやヨーロッパに先駆けて今回の大成功を収めた日本チームは、必ずや成功を収めることでしょう。「No.2 ではだめなんですか?」と迫った議員さんもいましたが、宇宙規模の研究は順位の問題ではなく突き進めるべき研究だと感じました。

 異業種ではありますが、中村先生の「絶対にできるという信念」「絶対にあきらめない執念」こそが夢の実現に必要なんだと強く感じた講演会でした。

DSCN6027.JPG
(中央が中村智樹先生)

posted by 副院長 at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | '13ニュースレター
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