2013年03月25日

vol.127「ClassUの治療について」

 いよいよ桜の季節です。夜はまだまだ寒いですけどね…

 3月23,24日は広島でiaaid(国際先進学際歯科学会)という学会に参加してきました。

http://www.iaaid-asia.jp/meeting/index.html
 

テーマは「治療下顎位の実践」でした。「下顎位」というのは「かみ合わせの位置」という意味です。「かみ合わせがずれている」といことは「下顎位が偏位している」という意味です。歯科の分野でも、この治療下顎位を模索することは、とても難しいとされています。

 今回の大会でも基調講演をされた佐藤貞雄教授は、この治療下顎位をピンポイントに見つけることを含めて、かみ合わせに対する概念を一から十までわかりやすく教えてくださいます。

 大会2日目の昨日の佐藤教授の講演は、その中でもclassUの治療下顎位について詳しく解説されていました。ClassUというのは、一般的に言うと「出っ歯」に分類されるような方を指しますが、それは上の顎が前に出ているのではなく、下の顎が十分に前に出ることができなかった方を指します。一般的な矯正では上だけ左右の4番目の歯を抜いて上下の納まりを整えますが、抜歯をすることでかみ合わせはかえって悪くなってしまうと力説されていました。

 対象の患者さんが子供であっても大人であっても、正しいかみ合わせの位置に下あごを誘導してあげる、この治療を実践しているわけです。

 医科の世界では、診断するために血圧でも血糖値でも、すべて数値化されています。しかし、かみ合わせに関しては、多くの場合、術者の経験や治療の中で患者さんに聞きながら進めていくようなことが多く見られます。佐藤教授の教えはそのかみ合わせに関しても、しっかりと数値化し、治療途中においてもデータ採得を行って再評価をすることを実践しています。

 抜歯をして矯正治療をされた方の中には問題のない方もいらっしゃいます。ですが、できれば抜歯などをする前に、機能の検査などを行って総合的に決定することが大切だと思います。実際に機能の検査をおこなうと、歯並びの悪い方、特に先ほどご紹介したclassUの方は、機能障害を抱えている方がとても多いのです。その場合の治療法は、上の4番目の抜歯をすることではなく、機能の検査をし、噛む位置を前方に配置して、そこで上下の歯が噛みこむように歯を並べていくことが理想的だと思います。

  HPの「矯正治療」の症例@をご覧ください。抜歯を行わずきちんとしたかみ合わせを獲得しています。 http://www.sugiyama-dental.jp/kyousei.html
posted by 副院長 at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | '13ニュースレター
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