2013年06月06日

Vol.129「素敵な生き方」

 日が長くなりましたね〜。エアコンも要らないこの季節はとても好きです(^^)

 さて、今回はある方から聞いたお話です。歯科にはまったく関係ありません。

 主人公のTさんは60歳代の女性、そのTさんのお母様が先日お亡くなりになったのです。Tさんは複雑な家庭で育ち現在に至りました。Tさんが生まれてすぐご両親が離婚、お互いが望んだ結婚ではなかったそうです。Tさんはお母さんが引き取り育てていたのですが、Tさんが3歳だった頃、お父さんが会いに来て、ちょっと外で遊んでくると言ったまま、Tさんを連れて行ってしまったそうです。当然お母さんも探しにいったのですが2人の行方がわからなかったそうです。その後お父さんが再婚、新しいお母さんとの間に2人の弟が生まれたのですが、その後離婚、Tさんは施設で暮らしていた時期もあったそうです。

 その後Tさんは幸せな結婚をし、2人の子供に恵まれました。それまでの間、実のお母さんを探し続けていたそうです。そんな折、やっとお母さんを見つけ、連絡をし、仙台駅で20年ぶりの再会を果たしました。Tさんはお母さんの顔を覚えていません。今のように写メを交換することもできなかった時代です。Tさんのお母さんは小さな2人の子供を連れたTさんを見つけ、感動の再会を果たしたのです。

その後何度か2人は会ったそうですが、お母さんはあまり会うことを好ましくは思っていなかったそうで、たまに電話をする程度だったそうです。
 お母様はその後独り身でしたし、家族だけのささやかな葬儀だったそうです。しかしTさんはその葬儀でも決して前に出ることもなくご兄弟主体で進められる葬儀に静かに参列していたそうです。通夜が終わり誰が故人を朝までお守りするか決めかねていたときに、「よろしかったら私が一緒にいてもいいですか?」とおっしゃったそうです。遠くから葬儀に駆けつけてお疲れなのに、葬儀場にお泊りし「今晩は母を独り占めできます」とにこやかにお話したそうです。そして「わたしは捨てられたわけじゃなかったんです」とも言っていたそうです。
 境遇だけを聞くと、愚痴を言ったりぐれたりしたりなど、ネガティブな行動を取ってもやむをえないなと思えますが、Tさんは明るく前向きで感謝の気持ちを持っていたそうです。ストレス社会といわれる今、心が洗われるようなお話を聞きました。

01598.jpg
posted by 副院長 at 08:06| Comment(1) | TrackBack(0) | '13ニュースレター
この記事へのコメント
そういう感動をされるのが、杉山先生のいいところですよね。
Posted by みっちゃん at 2013年06月11日 16:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/68917717

この記事へのトラックバック