2014年01月06日

Vo.135「夜のかみ合わせ」

 明けましておめでとうございます。皆さん、良い新年を迎えられましたでしょうか?

 さて、年の初めに1年の目標を掲げる方も少なくないと思いますが、皆さんはどんな目標を立てましたでしょうか?私自身は7つの目標を立てたのですが、そのうち仕事関係での目標を一つご紹介します。以前にもたびたびブログでご紹介しています「かみ合わせ」についてですが、今年はその「かみ合わせの診断と治療の制度を高めること」を誓いました。ここ数年、ご紹介やHP のおかげでかみ合わせの治療をしてほしいという患者さんが増えてきています。神奈川歯科大学の佐藤貞雄教授のコンセプトにのっとった診断を行うことで、以前に治らないと言われた方や、何が原因で問題が起きているのかわからない方などを良い方向へ導くことが出来ていると思います。

 その中でも注目すべきは夜間のかみ合わせ、別な言い方をすると「歯ぎしり」の存在がとても大きいのです。歯ぎしりというと“ギシギシと音がなる”ことをイメージすると思うのですが、歯科界では「食いしばり」など音がしないものも含めて「ブラキシズム」と表現します。皆さんは我々人間が1日のうちどのくらいの時間上下の歯を接触させているかご存知でしょうか?McHorris先生によるとわずか15〜20分程度だと述べています。「え〜そんなに少ないの?」と思われますよね?つまり残りの23時間40分くらいは歯と歯は接触していないのです。その程度の接触時間で歯が磨り減ったり歯周病で歯が動くようになったりするとは考えにくいのです。

 一方Slavicek先生によると、人間がブラキシズムをする時間は1日に1〜4時間とも述べています。いかに夜間に歯を接触させているかがおわかりでしょう。ブラキシズムを行うことで人間はストレスを解放しているので、生理学的には良い行為だと認識されています。しかし、過ぎたるは及ばざるが如し、強すぎるブラキシズムは多くの問題を起こします。歯が磨り減る、知覚過敏を起こす、歯が動くようになる、歯が移動する、かみ合わせが変わる、肩こりや頭痛を引き起こす、耳が聞こえにくくなる、朝起きたとき口が開けにくくなる…などなどさまざまなことが起こります。
ですからこのブラキシズムに対して上手に付き合うこと、もっと言うと意図的にブラキシズムをコントロールできれば、ストレスを発散し、快適になれることが期待できるのです。

 「私は歯ぎしりなんてしない」と思っているあなた、一説にはブラキシズムは99%の方が行っているという報告もあります。Vol.123でご紹介したブラックスチェッカーで調べれば一発でわかります。

http://sugiyama-dental.sblo.jp/article/60215327.html

ちなみに当医院では今までに400人以上の方にこのブラックスチェッカーを用いて調べてみましたが、全く磨り減りのなかった方は一人もいらっしゃいませんでした。先ほどの症状に当てはまる方、一度お近くの歯科医院で調べていただいてはいかがでしょう?

040628ブラックスチェッカー・杉山豊.jpg
 (2004年に調べた私のブラックスチェッカーです。上の歯型を採って模型を作り、0.1mmの薄いシートで歯形に合ったシートを作り、専用の赤い塗料を吹き付けます。塗料のはげたところは歯ぎしりをしていることをあらわします)

皆様の平成26年が素晴らしい年になりますよう、心からお祈りいたします。
posted by 副院長 at 08:02| Comment(2) | TrackBack(0) | '13ニュースレター
この記事へのコメント
杉山先生、新年おめでとうございます。
久々の更新ですね。8つ目の目標に更新は週1回を加えてください!
Posted by かま吉 at 2014年01月06日 16:07
あけましておめでとうございます。

かま吉様、いつもありがとうございます。
週1回はきついですが、がんばります(^^)
Posted by 福院長 at 2014年01月08日 08:22
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