2014年01月27日

Vol.136「献血に行こう!」

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
 
 2014年も皆さんにとっていい年になるといいですね!


 さて、今回のテーマは「献血」です。皆さんは献血されたことはありますでしょうか?私自身、記録が残っているところで、最も古い献血は1995年でした。ほぼ20年前ということになります。

 献血は身近に出来るボランティアの一つだと思います。私自身は年に3回400ml全血献血を行っています。私の所属している仙台歯科医師会の学術委員会では、柏崎委員長の発案で「百学連関」という企画があり、毎月担当者が、他の委員の方へ情報発信をしています。今月は私が担当ということで、献血について色々と調べてみましたので、皆さんにもご紹介をしたいと思います。


献血の歴史
 1616年 フランスで貧血と高熱のある青年に子羊の血液を輸血し顕著な回復をみせる。
     その後も子羊の輸血は続いたが、一人の患者が死亡に至り、ヨーロッパでは全面禁
     止。
 1825年 イギリスの産科医が出産時の出血で死に瀕した婦人に輸血をして成功。
     この後行われた輸血では重い副作用や死亡事故は当たり前だった。
     血液の凝固の問題があり、aim to aimの輸血が一般的だった。
 1900年 オーストリアの医師がABO型の血液型を発見。これにより副作用や死亡事故が減
     少。
 1914年 クエン酸ナトリウムを血液に混入すると血液が固まらないことを発見。     
 1937年 アメリカの医師が血液銀行を設立。1回の献血は500ml、保存期間は10日だった。

日本の献血の歴史
 1919年 近代輸血が日本に導入
 1930年 浜口首相が東京駅で暴漢にピストルで撃たれる。東大の教授が東京駅で輸血を行
     った。
     これがきっかけで献血が日本で一般的に。
 1943年 輸血により東大病院で梅毒感染が発覚。本格的に血液事業に取り組む
       日赤は無償で献血を呼びかけた。
       しかし、民間の商業血液銀行が血液を買っていたため、献血者は激減。
       1ヶ月に70回も献血をするものも出てきて、赤血球の少ない血液が出回った。
 1968年 民間血液銀行の売血が姿を消す
 1990年 血漿分画製剤製造のための有償採血が中止となり、日本での売血は姿を消す。
       血液製剤の製造を目的とする採血は日本赤十字社のみとなる。

献血者数
 1994年 661万人→ 2011年 525万人へと減少

 現在特に若い方の献血者が減っているのが現状だそうです。

仙台では次の場所で献血することが可能です。

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献血の条件

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献血の手順
1.受付
   身分証明書が必要
2.問診表の記入
   その日の体調、3日以内に出血を伴う歯科治療を受けたか(スケーリングも含む)、育毛薬   (1ヶ月以内)・前立腺肥大治療薬の服用(6ヶ月以内)の有無、インフルエンザの予防接    種(24時間以内)、病気の既往(B型・C型肝炎・がん・血液疾患・心臓疾患などの有無、    海外滞在の有無、エイズの検査か?不特定の異性と性的接触があったか?男性で6ヶ月以内   に男性との性的接触があったか?輸血・臓器移植の有無 、ピアス・刺青を入れた人(6ヶ   月以内・ただし口腔、鼻腔、舌など粘膜を貫通している場合は献血そのものがNG)など
3.医師による問診と血圧測定
4.ヘモグロビン濃度測定、血液型事前判定
5.献血 
   全血で10〜15分、成分献血で40〜90分
   一人ひとりのベッドにTVあり 
6.休憩
   飲み物、パンなどが無料で置いてある
7.献血カード受け取り



血液豆知識
   体重70kgの場合5kgが血液(体重の1/13)
   血液 有形成分45%(赤血球96%、白血球3%、血小板1%)、血漿55%
    
献血豆知識
   全血の保存方法は?
      分離して保存される
   
   成分献血って?   
      血小板献血と血漿献血がある
      血液を戻すとき、血液の凝固を防ぐため、クエン酸ナトリウムを入れる

   成分献血における血小板献血と血漿献血の使い分けは?
      必要な方を選択(病院などからの指示に従って決定される)
       血小板は4日寿命
       血漿は6カ月保存後、1年以内に使用
       比率は1:1くらい 
 
   なぜ成分献血が良いのか?   
      全血200mlから得られる単位を1とすると、
      全血400mlから得られる赤血球成分は2単位
      血小板成分献血から得られる血小板は10〜20単位

   採血・献血のスピードは?     
      採血時:60ml/min、献血時:70〜80ml/min
      ポンプでスピード調整

   針の太さは?            
      17ゲージのものを使用
       18ゲージ:直径1.2mm
       31ゲージ:直径 0.25mm
  採血:21〜27ゲージ
        静脈注射:21〜23ゲージ
        インスリン注射:30〜31ゲージ  

   血管が細い人は?     
      暖かいものを飲むよう指示される

   次回の献血可能日はいつ?      
      全血200mlは4週間後
      全血400mlは女性16週間後、男性12週間後
      成分献血は2週間後
       回復までの時間 
        血漿成分2日
        血小板成分4,5日
        赤血球3週間(従って全血献血の次回献血可能日が遅くなってしまう)                     
   採取した血液はいつ使われる?
      成分献血(血小板成分)は4日以内
      全血は3週間以内に輸血される



その他 
 ・採血ベッドは足側が高くなっている
 ・複数回献血すると、粗品がもらえる
 ・献血だこというものがある
 ・血液センターに友達と来て、食べたり飲んだりして帰る人もいる
   →困った人もいるなと思って、献血センターの看護師さんに聞いてみたところ、「付き添い   の人が次回来てくれるかも知れないので、どんどん来てほしい」とのことです。お話を聞    いて、なんて素晴らしい方なのだろうと感銘を受けました

今回は杜の都献血ルームAOBAの所長・早坂さんにお話をお伺いしました。とても丁寧に答えていただきました。看護師さんも皆さん優しい方ばかりです。是非皆さんも献血をしましょう。皆さんの血液で救われる方がたくさんいらっしゃしますから…
posted by 副院長 at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター
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