2014年03月27日

Vol.139「ブラキシズムとは」

 3月は出会いと別れの季節ですね。当医院でも11年勤務した瀬戸が退職し、鎌田が新戦力として加わりました。

 さて、3月22,23日は札幌でiaaid(国際先進学際歯科学会)という学会に参加してきました。

http://www.iaaid-asia.jp/meeting/index.html

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(真ん中が水滸会の会長:吉見先生)

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テーマは「ブラキシズムと咬合」でした。「ブラキシズム」とは歯ぎしりや食いしばりなど、夜間寝ているときのかみ合わせを指します。歯ぎしりと聞くと、ギシギシと音を立てて周りの人が不快になったり、歯が削れてしまったり、知覚過敏が起きたりと、あまり良いイメージがないかもしれません。しかし、生理学的にはストレスを発散させるため重要な行為だとも言われています。本学会はこのブラキシズムというテーマに対して、世界をリードしていると言っても過言ではないようなメンバーが講演してくださいました。

 睡眠には眠りの浅いレム睡眠と、眠りの深いノンレム睡眠とが交互に繰り返されることはご存知の方も多いと思いますが、このノンレム睡眠からレム睡眠に移行する際、ブラキシズムが行われていることが多いのです。つまり、睡眠のコントロールにブラキシズムが関与している可能性が高いということです。

 歯科の世界ではこのブラキシズムが歯を破壊したり、歯周病を増悪させる「敵」のようなイメージで紹介されることが多いと思いますが、生命の維持にとってもブラキシズムはとても重要な行為である可能性が高いと考えられます。したがって私達はブラキシズムを止めるではなく、強さをコントロールすることに目標を置くべきだと考えています。よいかみ合わせというのは、夜間のかみ合わせまで考慮すべきだということです。

 以前、このブラキシズムは“病気”と捉えられていました。現在でも歯科の世界ではそのように感じている方も少なくありません。しかし、適切なブラキシズムによって睡眠が安定し、ストレスのマネージメントに関与していることを知れば、日常生活にとって不可欠な行為とみなすことが出来ます。行き過ぎたブラキシズムは歯が磨り減る、歯周病を悪化させるばかりでなく、肩や首のこりにもつながります。我々歯科医師が的確な診断をして、必要があればそのコントロールをお手伝いして、皆さんの健康に寄与できればいいなと思っています。

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私事ですが、今回の第6回iaaidで最優秀ポスター賞をいただきました。iaaid-Asia会長の佐藤貞雄先生から表彰状をいただきました。これもひとえに日ごろご指導いただいています、東京の吉見英広先生のおかげです。ありがとうございます。
posted by 副院長 at 13:44| Comment(2) | TrackBack(0) | '14ニュースレター
この記事へのコメント
学会ばっかりー(クルム伊達)
Posted by かま吉 at 2014年03月28日 15:58
かま吉さん、すみません…
Posted by 福院長 at 2014年03月29日 15:44
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