2008年10月29日

Vol.82「人生生涯小僧のこころ」

 皆さんはこの時期恒例の芋煮会には行かれましたか?僕も先日行ってきましたよ♪素晴らしい秋晴れの日で最高でした(^^)

 さて、横浜で歯科医院を開業している吉野先生からある本を送っていただきました。(吉野先生は今年の2月に不定期日記でも登場していただいたスーパーデンティストです)

http://sugiyama-dental.sblo.jp/article/11411634.html

 吉野先生の親友で、仙台の秋保は慈眼寺の住職・塩沼亮潤さんが書かれた「人生生涯小僧のこころ」という本です。もともと本を読むことが好きだったこともありますが、歯科医師としても人間としても尊敬している吉野先生からいただいたこと、また、塩沼さんと年齢が近く、仙台出身であったことから、大変興味深く読みました。

人生生涯小僧のこころ.jpg

 塩沼さんの生い立ちは決して恵まれた環境ではありませんでしたが、大峯百日峰行、 大峯千日峰行、四無業という厳しい修業の中からでこそ知りえた悟りを、とても丁寧な言葉で書き綴っています。

「人間は雨を降らすことも、そよ風を吹かすこともできない。ただできることは、人を思いやること。人を思いやることによって人に感動を与え、勇気を与えることができる。人間は母なる大地に抱かれしことを忘れてはいけない」

「現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きること、そこに道が開けてくる」

「山で修業した人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を澄ませたとき、いろいろなことが悟れる」

「心を込めて生きるから心が変わり、心を込めて語るから相手の心に伝わり、心を込めて行うからみんなが感動してくださる」


 特に印象に残った言葉を紹介しましたが、とても心に沁みわたりました…

 今までにもたくさんのビジネス書を読んでいますが、またまた素晴らしい書籍に出会った気がします。私たちは生きていく上でいろいろなことに遭遇しますが、困難にぶつかったとき、くじけそうになったとき、塩沼さんの書かれたこの本を読むことで、自分のあるべき姿を見つめ直すことができると思いました。悟りとまでは言いませんが、本当に大事なことというのは、そういった境地に立たされてこそ、深く理解できるものなのだと思います。吉野先生、塩沼様、そして縁を作ってくださった真嶋様、ありがとうございますm(_ _)m 
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2008年09月30日

Vol.81 「投げかけたものが返ってくる」

 すっかり涼しくなりましたね…風邪などひいていないですか?

 Vol.70で「キャッチボール」に例えた文章を載せましたが、
http://sugiyama-dental.sblo.jp/article/6161406.html
つい先日その想いを破ることをしてしまいました。話の流れの中で、相手から悪い球を投げられたことに対して、その相手にもっと悪い球を投げ返してしまいました…。後悔先に立たず、今はただただ反省しきりです…

 ことの発端はその相手の言葉に対して、僕自身が怒ってしまったことにあります。自分が冷静な時には、友人にも「怒ることはよくないよね〜」なんて言っておきながら、お恥ずかしい限りです↓↓

 我が家の居間には、このニュースレターで何度も紹介している小林正観さんのカレンダーが貼ってあるのですが、そこには次のような一節が書かれています。

 投げかけたものが返る。投げかけなければ返らない「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「愛してる」「大好き」「ありがとう」「ついてる」の祝福神の言葉。またその言葉を言いたくなる現象が言った数だけ降ってくる。

 とても簡単ですよね?ポジティブな言葉を使っていれば、いいことが起こるわけですから…でも意外にこれが難しい。どんなときにもこれを実践するということが難しいですよね?今回もちょっとしたボタンの掛け違いから、起こったことだと思うのですが、本当にYさんにいやな思いをさせてしまいました。Yさん本当にすみませんでしたm(_ _)m

 今回の件で、どんなときにも、何が起こっても相手にいい球を投げかけられるような、そんな人になりたいと、本気で思いました。投げかけたものが返ってくるのですから、そういった気持があれば、気分を害するようなことは自然と起こらないということですよね?今回の件は、Yさんを通じて私が試されたのかもしれません。見事に試験に落ちたわけですが…でもそう思えばYさんにも感謝ですよね。どんなときでも相手の捕りやすい球を投げられるよう、心掛けたいと思います。尊敬している宮歯野球部の及川投手のように…

追伸:以前は小林正観さんの本はネットかFAX、あるいは電話でないと購入できませんでしたが、最近は一般の書店でも購入できるようになりました。読者が増えたからだと思います。まだお読みになっていない方は、ぜひご一読ください(^^)

もうひとつニュースがあります。
昨年の3月まで当医院に勤めていた樋口が、昨日ママになりました。元気な男の子を出産したそうです♪おめでとう〜!!

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2008年08月28日

Vol.80「感動と勇気をくれた女子ソフトボール」

 北京オリンピックも終わってしまいました…皆さんはどの競技にしびれましたか?期待に添えなかった選手もいたと思いますが、選手、そして支えてきたスタッフの方々、お疲れ様でした(^^)

 僕は何といっても女子ソフトボールに感動しましたね〜難攻不落のアメリカに最後の決戦で勝利!上野投手も立派でしたが、チーム一丸での大金星でしたね!負けても×2最後の土壇場で勝利!本当に立派でした〜

 昨日TBSで「壮絶人生ドキュメント女たちの北京五輪SP妻と母と娘の独占秘話」という番組が放映されていて、ちょうど女子ソフトボールが紹介されていました。紹介された西山麗選手は全日本のショートを守っており、今大会も大活躍の名プレーヤーです。
でも西山選手は大動脈弁狭窄(きょうさく)・閉鎖不全症という病気で、医者から持久走や吹奏楽は禁じられていたそうで、アメリカで心臓の移植手術も受けたそうです。TVではオリンピックの試合も我が子の身体を心配する両親を映し出していました。高校時代、ソフトボールの試合中に相手選手と接触して倒れた映像も紹介されました。移植手術当時、医者から「移植した弁は10〜15年くらいしか持たない」と言われたそうで、今年がその10年目に当たるそうです。だから、親が心配するのも当然です。


 一方西山選手本人は、「自分は病気になったからこそ今の自分がある。病気にならなかったら、ソフトボールをあきらめていたかもしれない。他の競技をやっていても途中でやめたかもしれない」と言って病気になったことを恨みもせず感謝しているのです。なんと意識が高い方なのでしょう!

 今日、歯の治療を中断していて久々に来院された患者さんがいたのですが、リウマチがひどくなってきて、胃の調子も悪い、おまけに大腸にも問題があることがわかった、だから自分は先が長くない、だから歯の治療も…と落ち込んでいたんです。いかに物事をポジティブに考えるかをそれとなくお話したら、ちょっとわかってくれたようでした。西山選手や「五体不満足」の乙武洋匡さんのように、一般的にはハンディがあると思われる方たちの元気で前向きな姿は本当に勇気を与えてくれますね。本当にありがとうございます。

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2008年07月22日

Vol.79「態癖(たいへき)」

 皆さんは連休をどのように過ごされましたでしょうか?私はSJCDという勉強会の全国大会が熊本でありましたので、参加してきたのですが、熊本の暑いこと、熱いこと…一昨日も38度でしたからね〜

 さて、今日は「態癖(たいへき)」の話をします。態癖とは姿勢などのくせを指すのですが、この態癖によって、歯並びやかみ合わせへの影響が大きいということです。特にうつぶせで寝たり、頬杖を突いたり、片方でだけ噛むことは良くないようです。北九州でご開業の筒井先生が執筆された「包括歯科臨床」のなかにもさまざまな例が掲載されています。

 幼児期に指しゃぶりの癖が抜けないでいると、上の前歯が突出してくることはよく知られていますが、うつ伏せで寝ることの影響が大きいことは、歯科医師の中でもそれほど浸透している情報ではないように思います。しかし、実際に当医院の患者さんでもそのような方が結構いらっしゃるのです。しかも、それが左右どちらかにかたよっていると、顔面の非対称にもつながります。(本当はそういった顔の写真があるので皆さんにもお見せしたいのですが、顔の写真だと個人が限定されてしまうので掲載できないのです…)
 
 もちろん顔が左右対称ではないことが病気だというわけではありませんが、かみ合わせの非対称は年を追うごとに強く出るようですし、デメリットがかなり多くなると思います。筒井先生は「いろいろな歯科医院を転々とした患者さんが自分の医院に来たが、よく調べてみると、その患者さんはピアノの先生で、いつも生徒さんの右側に座って指導しているため、顔を左に向けてばかりいただけで顎関節症になった」という例を紹介していました。このように、「えっそんなことが?」と思うような癖がかみ合わせを狂わせる可能性があるのです。同じ野球部の後輩の歯医者でも「自分の下の歯を常に舌で押し続ける癖があって、そのせいで歯並びがゆがんできた」と教えてくれました。

 皆さんもそういった何気ない癖によって、体にゆがみを生じている可能性があるかもしれませんね…

横向き寝.jpg
同じ方向を下にして寝ていると、図のような力がかかってしまいます

片咀嚼.jpg
片方でだけ噛んでいると、右側のような骨格ができてしまう可能性があります
(図はいずれも西原克成先生の「顎・口腔の疾患とバイオメカニクス」より引用
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2008年06月24日

Vol.78「安保徹先生」

 皆さんは先日の地震の影響はありましたでしょうか?日頃からの対策も大事ですよね…

 さて、6月は14,15日が日本顎咬合学会、21,22日が日本臨床歯周病学会に東北の仲間たちとともに参加してきました。とても良い勉強になるとともに、たくさんの刺激を受けて帰ってきました。歯科界は今とても元気がないと言われていますが、学会に参加していると、全くそんな気になりません。ますます頑張ろうという気持ちになります。

 日本顎咬合学会では講演もしてきたのですが、事前に仲間からたくさんのアドバイスを受けていたので、比較的スムーズに発表できたと思います(PCのリモコンに多少の問題がありました…)歯科関係ではない友人も急きょ駆けつけてくれたりで、ちょっとびっくりしましたが、発表後は美味しいお酒も飲めました。

http://www.ago.ac/26th/prg3.html

 日本臨床歯周病学会ではポスター発表をしてきましたが、こちらはかなり緊張しましたね〜。じっくりと写真やレントゲンを見られますので、なんとも言えない嫌な汗が出てきました。ですが結果的に自分が発表することで学ぶことは、本を読むよりも何よりも、本当に身になる勉強ができます。

http://www.jacp.net/jacp_web/info/index.html

 さて、全国規模の学会の良いところは、歯科関係ではない方の特別講演を聞けることです。今回日本臨床歯周病学会では新潟大学の安保徹先生の御講演を聞くことができて、とても勉強になりました。朴訥とした東北弁丸出しで、僕らにとってはとても親しみやすい気持ちになりましたが、内容はこれぞ医学の真髄という話だと思いました。安保先生の本は読んだことがある方も多いと思いますが、もしご存じでない方がいらっしゃったら、ぜひ読んでみてください。すぐに薬に頼ろうとする人にとっては目からうろこの内容です。

 甘いものがなぜいけないのか、熱が出たときにどうすればよいのか、アレルギー疾患にはどう対処するのが良いのかなどといったことを、わかりやすく教えていただきました。本もいいですが、あの東北弁を一度聞いてみるといいですよ♪
posted by 副院長 at 15:32| Comment(5) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター

2008年05月20日

Vol.77「大切な命」

GWも過ぎたのですが、春らしい暖かい日が少ないですね。風邪などひかず元気に過ごしていますでしょうか?
 
 約1週間前中国四川省で大地震があったことは皆さんもご存じでしょうが、産経新聞に以下のような記事が掲載されていました。
≪地震直後から身をていして赤ちゃんを守り、冷たくなった母親の手にあった携帯電話には、最後の力を振り絞った1行の遺書が残されていた。20日の国営新華社通信が報じた。
 この母親は最大被災地の一つ、四川省綿陽市北川(ほくせん)県で、地震発生翌日の13日、四つんばいになった格好で遺体で発見された。遺体は倒壊した建物に圧迫されており、救援隊は立ち去りかけたが、何となく気になり、ふと遺体の下のすき間に手を差し入れたところ、温かいものに手がふれた。
 「赤ちゃんが生きている!」。救援隊員が、救出作業が再開。生3〜4カ月とみられる無傷の男の赤ちゃんが毛布にくるまれて発見された。
 救援隊員が母親の体を調べると手に握られた携帯電話の画面に、1行のショートメールが残っていた。「赤ちゃん、もし生き伸びてくれているのなら、私があなたを愛していたことを絶対忘れないで…」。子を思う母親の愛の深さに、救援隊員も思わず涙を落としたという≫

 このお母さんはまさに命がけでお子さんを守ったわけですが、一般的に出産は母親にとって命がけの行為ですから、われわれすべてはその命を大切に育つ義務があると思います。その大切な命を、人を傷つけたり、だましたりすることに使うのではなく、人の役に立つために、人に幸せを与えられるように、悩める人の支えになってあげられるように、そんな思いで毎日を過ごしていきたいと思っています。

 今年北京で行われるオリンピックも、争いの火ぶたではなく、お互いの努力を認め合う、そんな気持ちで協議を終了することができれば、素晴らしい大会になると思います。世界中の人々が隣の人と手をつないでひとつの輪になる、そんな日が来ればいいですね♪
posted by 副院長 at 15:21| Comment(2) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター

2008年04月07日

Vol.76「出会いと別れPart2」

 仙台も開花宣言ですね!お花見シーズン到来です(^^)

 さて、当医院の受付・佐々木が4月3日で退職しました。実家のある岩手県の江刺に戻ることになりました。佐々木は5年間勤めてくれましたが、本当に気が利き、頭の回転が速く、患者さんへの応対も素晴らしかったです。勤めはじめのころは仕事がきつくて大変だったと漏らしていましたが、最近は僕のギャグにギャグで返してくれるようになり、とても楽しく診療をしていました。

 たくさんの患者さんから愛されていたようで、こちらも幸せな気持ちになります。父の患者さんである、J.K.さん、D.Uさん、H.Sさん、A.Sさんのほか、いつも笑顔の素敵なC.Kさん、いつも絵を描いてくれるYちゃんのNさん一家、スヌーピー好きをよく知っているK.Wさん、女優のようなY.Kさん、ナイスミドルのN.Aさん、彼女の親友M.Kさんからはお気遣いまでいただいたようです。他の医院でもこのようなことがあるのかどうかわからないのですが、佐々木の前途を祝福してくれてのことだと思います。ありがとうございました。

 3日の最終日には医院でささやかな送別会を行いました。Produced by瀬戸のサイン帳を作りました。一人ひとりの写真とコメント、そして思い出の場所の写真が盛りだくさん!お見せできないのが残念ですが、とてもあったか〜いプレゼントでした。

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 佐々木は岩手県に戻っても歯科医院で受付をするそうです。今度は江刺で愛される受付になることでしょう(^^)佐々木の退職も残念ではありますが、新しく受付を担当する菅原も頑張っています。菅原も岩手県出身とのことで、当医院は岩手県にはずいぶんと縁があるようです。(2年目になる工藤、新人の菅原、昨年退職した樋口、5年前に退職した千田も岩手県出身でした)
 春は出会いと別れの季節です。皆さんも素敵な出会い、ちょっぴり悲しい別れがあったと思います。今までの方への感謝の気
持ちを忘れず、新しく出会った人へも愛をもって接していきたいですね。皆さんの平成20年度楽しみですね♪

posted by 副院長 at 14:08| Comment(4) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター

2008年03月20日

Vol.75「敗戦をバネに…」 

 いよいよプロ野球が開幕です(^^)楽天は劇的なサヨナラ逆転負けのスタートでした…↓↓でもこのような日があるからこそ、勝利した日には感激もひとしおなんですよね〜

 我々歯科医師は様々な団体に所属しています。多くの歯科医師は歯科医師会に所属していますが、学会や勉強会、そして大学の同窓会の集まりもあるんです。私の卒業した岩手医科大学歯学部にも宮城県支部同窓会があり、300名以上の先輩、同級生、後輩がいます。先月の理事会でちょっとしたいざこざがありました。ボタンの掛け違いというか、勘違いというか…ある業者さんに年に数回同窓会の仕事を依頼しているのですが、その料金が高いのではないかという話が出たので、二人の先生が他社から見積もりを取って理事会に臨みました。その見積もりも考慮しながらも、ある三役の先生から担当理事の先生に対して、「多少高くても仕事をしやすいようにしてください」といった意味の発言があったのですが、担当の理事の先生は自分が業者と癒着していると取られたと思い込み、反論していたのですが、丁重なことばのなかにも、怒りがこみあげてきているのがヒシヒシと伝わってきたのです。

 その日の懇親会では、勘違いをさせてしまったある三役の先生が落ち込んでいたので、周りの理事の先生みんなで「大丈夫、誤解は解けますから」と言ったいたわりの言葉がかけられていました。

 しかし、翌朝同窓会のメーリングリストを見ると、担当理事の先生が「私は業者との癒着などしていない」といった長文メールがびっしり!これは大変とばかり、数名の先生がすぐに反応し、「それは誤解なんですよ〜」と必死の返信をしました。同窓会のH会長は直接その担当理事のオフィスに足を運び誤解を解いて、一件落着。数日後にはご立腹だった担当理事の先生も「私の誤解でした」とお詫びのメールがあり、昨日の理事会で改めてご挨拶もありました。

 器のデカイH会長をはじめ、多くのすばらしい先輩方がいて、圭歯会という同窓会は本当に温かみのある同窓会です。まさに「雨降って地固まる」であったと思えたのが1ヶ月後というわけでした。楽天も開幕戦の黒星が、いつか大きな1勝に変わる日が必ず来ると思います!
posted by 副院長 at 20:51| Comment(4) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター

2008年02月19日

Vol.74 「疾患の原因を探る」

 今月は風の強い日が多く、体感温度はかなり寒いですね…

 さて、仙台歯科医師会では2月9日に秋田県湯沢市でご開業の佐藤直志先生、2月16日に東京の日本橋でご開業の鈴木尚先生をお招きして、それぞれご講演いただきました。

 佐藤直志先生は歯周病の治療では世界的に有名な先生で、特に外科処置に関するお話をいただきました。進行した歯周病の歯も、佐藤先生のテクニックで長期的に良い状態を保っており、とても参考になりました。

 また、尚先生には歯科における「力」をテーマにご講演いただいたのですが、その原因を探る診断力には、ただただ驚くばかりでした。仙台の「月一会」というスタディーグループも、常に疾病の原因を考える習慣があるのですが、日本のトップクラスの尚先生の洞察力はそれをはるかに凌ぐものでした。

 17日の日曜日には、尚先生にも月一会の特別例会にご参加いただき、我々メンバーのプレゼンテーションを見て頂きました。一つ一つの症例に対して、的確なアドバイスをいただき、大変参考になりました。

CIMG2476.JPG

 歯科治療は技術と治療が先行して、原因に対する考察が足りないと言われています。原因に対するアプローチがなされなければ、一時的に病気が治ったとしても、再発する可能性があるわけです。虫歯であれば原因を特定することは比較的簡単なのですが、歯周病の場合、なぜその歯だけが歯周病になったのか?と言う診断は非常に難しくなります。尚先生はそこに「力」が関与している可能性を指摘してくださったのですが、その推理は本当に奥が深いのです。「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、尚先生のようなものの見方が、我々医療人に最も大切なものだと実感した2日間でした。

 尚先生の臨床を見る目は厳しいのですが、いつも穏やかな表情をされていて、とてもあこがれています。僕にとって臨床も人柄もこんな風になれたらと思うような、とても素敵な紳士です。現在の仙台の仲間と切磋琢磨していれば、そうなれるような気がしております。また、スタッフとともにチーム医療を充実させて、患者さんのお口を通して、皆さんの心と身体の健康をサポートできれば幸せです(^^)
posted by 副院長 at 16:53| Comment(2) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター

2008年01月19日

Vol.73 「差し歯が取れた!!」

 2008年最初のニュースレターです。今年の冬は雪が少ないですね…

 今月になってから、当医院に「転んで歯が折れてしまった」という患者さんが二人来ました。一人は外で、一人は家の中で転んでしまったそうです。お二人とも3,4本の歯を折ってしまい、なんとも気の毒な話です。

 もう7,8年前になるでしょうか?仙台福祉プラザで夜間診療を行った時のことです。20歳の女性が妹さんの付き添いで来院されたのですが、慌てている妹さんに対して、患者さんであるお姉さんはシャンとしているのです。というのも、妹さんの話では「家に帰ってきた姉の前歯が無いんです。酔って転んで前歯をぶつけたようです」ということでした。当の本人はお酒のせいなのか、痛みもなく慌てた様子もありませんでした。治療としてはぐらぐらになってしまった前歯を固定しましたが、20歳の女性が翌朝起きて正気に戻ったとき、どんな気持ちになるかというと、やるせない気持ちになります。

 さて、毎年のことですが、12月30日に仙台福祉プラザに行って、休日診療をしてきました。ほかに4名の先生と6名の衛生士、受付事務5名体制で90名の患者さんを診察しましたが、僕の担当になった方は、「差し歯が取れた」という方が非常に多かったのです。
 転んで「歯が折れた」というのは、いわゆる「外傷」であり、一般的に「差し歯が取れた」ということで来院されたケースは「脱離」の病名が付きます。脱離の場合、状態がよければ、もう一度強めの接着剤で歯を接着することができますが、適合が悪かったり、歯に虫歯があれば、もう一度削りなおしをして、差し歯を作り直す必要がある場合もあります。

 ただ、差し歯が取れる原因に、かみ合わせの力が大きく働いていることが多く、差し歯が取れたことは、その力の警告である場合が少なくないようです。現在具体的にその調査をしているので、結果がわかりましたら報告したいと思います。

 外傷でも脱離でも、歯が取れるのは悲しいことですよね。今年も皆さんの歯が元気でありますように!
posted by 副院長 at 16:19| Comment(4) | TrackBack(0) | '08 ニュースレター