2003年12月15日

Vol.22 「良く聞くことは大切」

 早いもので、今年も後残すところ半月となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?年末の仕事や忘年会で身体を休める暇もない方もいらっしゃるのではないかと思います。

 10月、11月は学会や講習会に多く参加しました。他の業界のことはあまり分からないのですが、歯科の業界はわりと多く行なわれている気がします。今回はその講演会の中から直接歯科治療とは関係のないお話をご紹介いたします。私自身は初めてでしたが、10月に臨床心理士の先生のお話を聞く機会がありました。家庭内に登校拒否やいじめで悩んでいる子供がいるとして、そういった場合どこへ相談しに行けばいいか、私はあまり存じませんでした。いろいろなルートがあることが分かったのですが、さらに興味深かったのは、その臨床心理士の先生いわく、そういった場合、その問題の当人ではなく、回りの家族がちょっと変わるだけで自然と良くなることが少なくないというのです。もちろんそれは専門のカウンセリングの中で行なわれることではありますが、それに具体例を交えてお話いただいたので、なるほどとうなずけました。

 最近はそうでもないかもしれませんが、日本人の場合、あまり家庭の話を言いたがらないことが多いと思いますが、専門の人に相談することは積極的に行なうことだと思います。講演終了後にその先生を交えて懇親会を行いましたが、その先生はとても聞き上手なのです。いつのまにか周りの人がいろいろと話をしていくのです。もちろん僕もその一人で、いつもより雄弁でした。  

 歯科の治療は予約制ですが、予約以外の患者さんが重なってきた時など、予約の患者さんを待たせてしまうこともしばしばで、患者さんの話をきちんと聞き出せないこともあると思います。いつも患者さんの声を真剣に聞くよう改めて心がけようと思いました。
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2003年10月30日

Vol.21 「間食が増えれば虫歯も増えます」

 芋煮会の季節がやってきました。皆さんもう芋煮会はしましたか?当医院でも週末やる予定です。

 さて、先日1年ぶりに3歳児検診に行ってきました。おりこうさんに口をあけてくれる子、お母さんに抱っこしながらやっと口をあけてくれる子、泣き叫んで、口を見せてくれない子、いろいろな3歳児にめぐりあいました。その中に虫歯がたくさんある子がいたのです。3歳児だと通常20本の歯があるわけですが、ほぼ半分の9本が虫歯でした。

 他の3歳児との差が歴然でしたので、通常は保健所の衛生士さんが指導するところを、あえて私が直接お話しました。「3歳で9本の虫歯ができることは尋常ではない。お菓子の与え方に問題があるに違いない」と。そうしましたところ、その子のお母さんが子供のほうを向き、「わかった?○○ちゃん、お菓子は駄目よ」と言うのです。

 もちろん本人の自覚が大切なのですが、3歳の子がお菓子がなぜ悪いかを理解して、お菓子を我慢するということはとても難しいと思います。私としては、「今後家にはなるべくお菓子をおかないようにします」ということも聞きたかったわけで、ご両親がお菓子を食べて、子供には食べるなと怒るというのはおかしな話です。

 またもう一人虫歯のひどいお子さんがいましたが、ちょうど小学校のお兄ちゃんも付き添いできていたので、そのおにいちゃんの口の中も見せてもらいましたところ、すでに銀歯6本!お母さんは悩んでいたようなので、食生活、特に間食の回数が大事で、歯ブラシとの重要度考えると、間食をするかしないかの方が圧倒的に大事だと伝えました。当医院ではいつも言っていることなのですが、保健所の衛生士さんたちにはとても感謝されました。
 いつも虫歯の話ばかりですが、これからの社会を担う子供達には、本当の意味での健康を維持してもらいたいと思います。そのためには我々大人が良い見本になるよう心がけましょう。
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2003年09月18日

Vol.20 「現代人の食生活」

 阪神タイガースファンの皆様、おめでとうございます。18年ぶりのセ・リーグ優勝はぶっちぎりでしたね。私自身も野球のチームに属しているので、勝ったチームの喜ぶ姿は、TVで見ていても人事のような気がしません。

 さて、今回は2人の患者さんのお話をします。一人はとても綺麗に歯が磨けているのに、ほとんどすべての歯が虫歯になってしまっている方です。あまりにも歯が溶けているし、ブラッシングが上手にできていて、その上虫歯のできている場所に特徴があったので、飴かガムのせいではと思い聞いてみたところ、ガムを1日6,7個食べていて、1回に2個のガムをかむが、2,3時間かんでいると言うのです。ということは単純に1日6〜9時間は口の中にガムがあるという計算になります。

 もう一人は20歳代の綺麗な女性でしたが、口の中全体の歯ぐきが痛いと言うのです。口の中を見ると歯ぐき全体が腫れていました。ブラッシングに問題はありますが、プラークの残り方、歯ぐきの色などから喫煙と食生活の異常を読み取りました。朝はコンビニの菓子パン、昼は職場のまかない、
夜はファミレスなどでパスタやラーメンといった食事内容だそうです。

 現代人は時間に追われ、忙しいことが当たり前になりつつあります。そんな中食事に当てる時間がおろそかになっていることは否めません。通勤途中の車の中でパンを食べる、昼はカップラーメン、いやいやダイエットで食事抜き、サプリメントに頼ってしまう…。そのツケは必ず出てきます。当医院ではその傾向を顔色や問診、口の中から読み取り、的確なアドバイスをするよう心がけています。その方の年齢、虫歯の数、虫歯になった歯がどの歯なのか、その歯のどの部分なのか、ポケットの深い歯はどの歯なのかなど、多角的に診断しています。口の中に答えが書いてあるのですから…。

       
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2003年08月27日

Vol.19 「適度の運動は健康の秘訣」

 8月も後半に入り、ようやく夏らしい日が続きますが、いかがお過ごしですか?

 われわれ仙台歯科医師会の会員は、日曜日、祝日の昼間と土曜日、日曜日の夜に休日・夜間診療を行っています。ほとんどの病院が診療を休む時間に、急患対策として、五橋の仙台福祉プラザの12階にある障害者歯科の施設を利用して、会員が交代で診療をするわけです。お盆の最後の日曜日の夜、私が担当であったので、夜間診療に行ってきました。

 その日いらっしゃった患者さんの中に、20歳の女性で顎がずれてしまったという患者さんがいました。事故により足の骨を折ったこともあり、車椅子で来院されました。顎が外れたという患者さんには遭遇したこともあり、治し方も知っているので、すぐにかみ合わせを治しました。しかし、すぐに変なかみ合わせに戻ってしまうのです。じっくりと診査すると、右側だけ異常に筋肉が固くなって緊張していました。もともとやせているうえに、車椅子の生活によって、筋肉を使わなくなり、いつも片側だけに寄りかかるような生活に、筋肉が耐え切れず、痙攣したものと思われます。

 夜間診療を行う仙台福祉プラザには筋肉をリラックスさせる機械がなかったので、歯科医師である父に電話を入れて、その患者さんを当医院に言っていただき、その患者さんを治療することになりました。治療の甲斐もあって、かみ合わせは普段のかみ合わせに戻ったようです。

 最近自分自身も疲れやすくなったと感じることが少なくないのですが、明らかに運動不足です。我々人間は、身体を動かすことでエネルギーを消費しますが、それと同時に基礎代謝も上がり、筋力もアップするわけです。機械と違って筋肉はある程度使うことで細胞も活性化されていきます。逆に使わなければどんどん衰退する一方です。若い方であっても平等に起こることです。口の中においても良くかんで食べることにつながります。ダイエットの一つに「よくかんで食べること」という一文も含まれていますよね。(そういいながら私は食べるのが早いんですよねー)若さを保つためにもどんどん身体を動かしましょう。
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2003年08月13日

Vol.18 「審美歯科」

 長い梅雨に地震と、このところ宮城県は自然に恵まれていない感があります。私の知人でも地震の被害を受けた人が少なくありません。被害を受けた方が、一日も早くもとの生活に戻れますよう、心よりお祈りいたします。

 我々の業界は、歯医者同士で集まり、意見の交換をすることが少なくありません。最新の治療や保険の情報など、情報は多岐にわたります。その時代ごとにトピックスは変遷していきますが、最近の話題は「審美歯科」かもしれません。少し前になりますが、歌手の松田聖子さんの再婚相手が審美歯科中心の歯科医師であったことも記憶に新しいことではないでしょうか?

 審美歯科という言葉はすでに1980年ころから騒がれていましたが、白いかぶせ物だけでなく、矯正治療、歯の漂白などを総合的に治療していくわけです。このテーマはパソコンの普及とともに、再度脚光を浴びてきた気がします。学会や講演会などはスライドによる発表が主体でしたが、最近では、ほとんどの発表がパソコンによるプレゼンテーションです。術後の口の中を術前の写真を元にシミュレーションするわけです。これは患者さんにとってもとても安心できる材料ではないかと思います。

 しかし、矯正治療は別ですが、歯の色が悪くなったから、銀歯が嫌だから、歯の色が黄色くなってきたからきれいにしたい、との理由で治療をしても、原因そのものを治さなければ、数年後に同じ治療をしなければならない可能性が非常に高いわけです。そして、かぶせ物も入れた瞬間が一番きれいなわけですから、その状態をキープすることがとても重要です。

 疾患の原因については 説明いたしますし、いい状態を保つためには、的確なブラッシングと定期検診が必要になります。口の中がきれいになった方ほど、定期検診は欠かさず受けていただくことをお薦めします。
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2003年06月24日

Vol.17 「インプラント」

 6月も後半に入り、梅雨本番といったところですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 さて、先日の6月14,15日は東京の学会に参加してきました。土曜日しか来院できない方にとっては、診療を休むことは大変申し訳ないことなのですが、開業医にとっては日本最大規模の学会で、私も発表してきました。

 今回の学会で気づいた点は「インプラント」に関する演題が非常に多いことです。インプラントとは人工歯根のことで、歯の失われた部分に歯の代わりになるものを埋めて、噛めるようにするための治療法です。インプラントの歴史は1960年代にさかのぼりますが、現在では術前の診査、診断に誤りがなければ、インプラント自体は確実に成功する時代となりました。そして、世界の流れとしては、手術をしたその日から噛めるようになる、あるいはどこに埋めたのかわからないような美しいケースなど、より高度な方向に進んでいます。

 インプラントには様々な利点があると思いますが、一般的には入れ歯の方が入れ歯無しになれることが大きな利点ですが、最大の利点は、残っている自分の歯の寿命を延ばすことができることだと思います。歯を失うと、両隣の歯を削ってブリッジにするのが一般的な治療ですが、両隣の歯がまったくの健全な歯である場合、それはとてももったいない話だということです。また、歯を失ったとき入れ歯を入れることも、時には針金をかけた歯を虫歯にすることにもつながったり、その歯に負担がかかり、その歯がぐらぐらしていったりということも少なくありません。そういった意味でインプラントは歯科界の救世主でもあるわけです。もちろん誰にでも適応できるわけではないですし、保険も利きません。失敗症例もあることも事実です。ですが、1990年以降のインプラントに関しては骨との結合もほぼ確立され、安心して使えるものとなりました。

 私自身はまだ1本も歯を失っていませんが、もしそのようなときが訪れたら、迷わずインプラントのお世話になることを考えています。

 現在人工歯胚といって、永久歯が抜けた後に、もう一度永久歯が生えるような研究がされています。もしそのような治療が確立されれば、皆さんにとってよりすばらしい治療となるでしょう。でも、一番は歯を失わないこと、これにつきますよね。そのためには予防が一番です。この予防のお話を毎月しているわけです。ご興味のある方は是非声をかけてください。
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2003年05月17日

Vol.16 「運動してますか?」

 TVや新聞では「SARS」を見ない日はないといった毎日ですが、皆さんいかがおすごしでしょうか?我々医療従事者も緊急の講演会などでSARSに関する勉強をしているところです。昔から爆発的に流行する病気に関しては、有効なお薬が開発されて、猛威を振るった病気はいずれ鎮静化してきたものです。おそらくSARSに関しても下火になることは間違いないと思います。

 現代人の病気というと、まずは病院に行って診察してもらい、適切なお薬を頂く、これがひとつの流れであり、それを当たり前に思っている方も少なくないのではないかと思います。ただ、感染症のような病気であれば、薬のお世話になることは的確だと思うのですが、慢性的な疾患となると、下手をすると一生飲み続けなければならないお薬もあります。一番ポピュラーなものに血圧を下げる降圧剤があります。薬を出す方も、もらう方も一生飲み続けることを納得しているのでしょうか?

 先日久しぶりに来院した患者さんにお会いすると、顔が引き締まり、とても健康そうな顔色になっていました。その方は糖尿病と診断されてから、毎日のように1時間歩いたそうです。血糖値は見事に改善され、今では薬も飲んでいないそうです。降圧剤などを飲まなくても治った人は、必ずこの「軽い運動」をした人であると確信しました。

 私自身も、最近忙しさにかまけて運動をサボっていた結果、体重がじわりじわり増えてきました。身体は正直ですね。

 一昨年骨粗しょう症の話を聞いたことがあるのですが、特に閉経後の女性に現れることが少なくありません。骨粗しょう症とは骨がスカスカになる状態を指しますが、どうすれば防ぐことができるのでしょう?そのときの講師の先生によると、骨に軽い負荷をかけてあげることが一番だそうです。つまり「運動をしなさい」と。口の中においても「よくかむように」という言葉を耳にしたことも多いと思います。我々の身体は適度な運動が必要なのですね。それは達成されていないと病気になりやすいのだと思います。運動には良い季節になってきましたので、皆さんも気持ちの良い汗をかきましょう!
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2003年04月10日

Vol.15 「かみ合わせは大丈夫ですか?」

 新学期が始まり、桜前線ももうすぐ仙台に来そうな今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしですか?当医院もスタッフの入れ替わりがあり、気分一新であります。みなさんよろしくお願いいたします。

 さて、今日は3月に仙台歯科医師会で行われた学術講演会についてご報告いたします。その講演会は「聴力は咬合のセンサー」というタイトルでした。どういった内容かというと、聴力とかみ合わせは密接な関係があるということです。その講演によると、右でばかり噛んでいると、右側の聴力が落ちてくる、などといったように、右か左かだけでなく、前歯か奥歯かなど、部位ごとにある周波数との関係が深く、聴力検査をすることにより、かみ合わせの何が悪いかがわかるということでした。さらに、老人性難聴、すなわち年をとったから耳が聞こえにくくなってきたといわれている人の中には、かみ合わせが悪いために一時的に聞こえにくくなっただけで、かみ合わせを治したら改善したということが見られたそうです。

 我々も学生時代に、コステン症候群という名で、このようなことが起こると習いましたが、最近ではアメリカなどで否定されてきていたところです。これはアメリカが訴訟の国であることを考えれば、おのずと答えは見えてくるのですが、顎の関節は耳のそばですから、かみ合わせと聴力は関係が深くて当然だと思われます。

 かみ合わせの治療は我々歯科医師だけができることですが、完全に解明された分野ではありません。そこで、我々が治療の際用いるのがスプリントというマウスピースです。このスプリントは取り外しが可能なので、悪化することが少なく、安心して使えるものです。これによって、顎の痛みが取れたり、かみ合わせが改善されたり、かみ合わせのどこが悪いかがわかったり、歯ぎしりが治ったりと、幅広く治療に使えるものです。すべてオーダーメイドですが、保険が利く治療です。もしお悩みの方はスタッフまでご相談ください。
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2003年03月26日

Vol.14 「虫歯 VS フッ素」

 今年も花粉症の季節がやってきました。皆さんの花粉症対策は万全でしょうか?私はTVで紹介されていたシジウム茶というものを試していますが、例年より症状は軽いですよ。

 さて、今回はフッ素について触れてみたいと思います。フッ素が虫歯予防に効果があることは、耳にしたことのある方も少なくないと思います。

 先日できるだけ歯を削らない治療に関する講演会に参加してきましたが、講師の先生が参考になることをお話されていました。その先生がある雑誌の対談で、2人の歯科医師との話の中で、興味ある共通点があったそうです。その3人の先生方は皆アメリカに留学した経験があり、それぞれ子宝に恵まれましたが、上のお子さんはアメリカで生まれ、下のお子さんは日本で生まれたそうです。おもしろいことにアメリカで生まれたお子さんは虫歯がなく、日本で生まれた下のお子さんは虫歯ができてしまったそうです。
  
 アメリカでは上水道にフッ素を含んで以来、虫歯が激減しているそうです。つまり、3人の先生方の上のお子さんはアメリカで生まれ、フッ素に多く触れていたので、大きく育ったあとも、虫歯にならず、フッ素がほとんど含まれていない上水道で育った下のお子さんは、残念ながら虫歯を作って
しまった。偶然3人が同じ経験をしたので、おそらくフッ素の効果だろうと納得していたそうです。

 ただ、フッ素には摂取しすぎると副作用もあるので、日本では上水道にフッ素を混ぜている地域は数えるほどしかありません。そのため我々歯科医師は、フッ素を体内に取り込まず、フッ素の恩恵にあずかるため、フッ素のうがい薬を薦めているわけです。歯の成熟を考えると、中学校卒業するくらいまで使用すると、大変効果があると思われます。もちろん高校生以上の方でも十分効果が期待できます。興味のある方は、ぜひスタッフまでご相談ください。
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2003年01月29日

Vol.13 「喉が渇いたら何を飲みますか?」

 平成15年ももう1ヶ月をすぎようとしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?先週はこの冬一番の大雪が降って、皆さんも雪かき、通勤、通学にご苦労されたのではないかと思います。

 さて、このニュースレターでは出来るだけ最新の情報を届けようと心がけていますが、今日は我々歯科医師が読む、業界の雑誌に掲載されていた記事について説明いたします。私達は虫歯を有する患者さんが来院された時、その歯のどの部分に虫歯があるかを、注意深く診査します。全体的に何か、部分的なのか、上の歯か、下の歯か、前歯か奥歯かなどなど…。そうやって診ると虫歯の原因がわかる場合が多いのです。その中でも今日は飲み物に関するデータ−をご紹介します。

 飲み物による虫歯は非常にわかりやすいのですが、皆さんが何気なく飲んでいる飲み物のpHをご存知ですか?虫歯が出来るためには口の中が酸性に傾く必要があります。すなわちpHが下がった状態をさします。次の次のページの資料に皆さんがよく目にする各種飲料のpHが表示されていますが、このpHが低いものであればあるほど、虫歯になるということです。
菊地亮.JPG
 (毎日ジュースばかり飲み続けていた20代の男性)

 このpHに目を向けると、グレープフルーツなどの柑橘類の大量摂取は、酸触(酸により歯が溶けること)の原因になりますし、食酢を飲料する健康法が広く行われていますが、これも注意が必要です。

 また、最近はワインブームですが、このワインもpHが2.8〜3.8と低く、頻繁かつ大量に摂取することによる酸蝕も報告されています。私は焼酎を良く飲むのですが、焼酎のpH自体はpH8と問題はありませんが、これを梅や果実で割ったものはそのpHが低下し、酸性となるので注意が必要です。

 こうなってくると、水分にもかなり気を使わなければならないということになりますね。ただ、ジュースなどがまったくいけないということではなく、習慣化しないこと、とりすぎないことを守れば、大きな問題にはならないと思います。でも我々から飲み物による虫歯だと指摘された方は、摂取を控えたほうがよさそうですね。
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