2004年12月25日

Vol.36 「誰にでも検査は必要か?」

 今日はクリスマスです。例年に比べ暖かいので、今ひとつ年末の押し迫った感触が少ないのですが、みなさんはいかがでしょうか?

 先週虫歯の予防をがんばっている歯科医院のグループに招かれ、福島の郡山に行ってきました。そこのグループでは虫歯の検査、定期健診をきっちりと行っているまじめな勉強会で、どこの医院もデーター重視の発表をされていました。私自身も虫歯の検査、定期健診を行っていますが、そのグループの方のように、すべての患者さんに行っているわけではありません。すべての人に同じプログラムを行う必要がないからだと思うからです。 

 そのグループでは口の中がすごくきれいな人も3ヶ月に1度定期健診でお呼びして、まったく問題のない人でも必ずすべての歯のレントゲン写真をとり、虫歯のない人にも虫歯の検査(保険の利かない有料の検査)を行っていました。たとえて言うならば、痩せている人、スタイルのいい人にも太るリスクの試験を必ず行い、3ヶ月に一度太らない薬を処方する、といった感じでしょうか?ところが、予防にばかり目を奪われ、本来すべき治療に関しては、あまり関心が無いようで、違和感を感じました。すなわち太っている人への治療をあまり行わず、やせている人に太らないには定期健診が必要だと説法している、そんな感じです。

 その勉強会への参加は初めてでしたが、私の発表の時間にその違和感を訴えてきました。大切なことは何か?皆さんはデーターばかり見て、患者さんを診ていないのではないかと…。

 当医院で毎月行っている勉強会は、虫歯の基礎的な知識と私自身が気付いた虫歯のでき方の法則をミックスしてお話をしています。その人の虫歯がなぜできたのかの理由を納得のいく説明をしていると思います。それは1本の虫歯を治すことだけが目的ではなく、皆さんが全身的に健康になることが目標だからです。

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2004年12月08日

Vol.35 「予防について」

 今年も残すところ1ヶ月を切りました。みなさんにとって今年はどんな1年でしたでしょうか?

 先月の21日、仙台で日本顎咬合学会東北支部会という学会が行われました。その学会で当医院のチーフ衛生士・瀬戸が発表しました。彼女自身、学会発表は初めてでしたが、とても堂々としていて、高い評価を受けました。また、ほかのスタッフも発表のスライドのための資料集めなど、一丸となっての発表で、大変良い経験をいたしました。

 さて、当医院では「虫歯を減らそう」というテーマで月に一度患者さん向けの勉強会を行っていますが、これは“予防”のために行っている勉強会です。先日東京で「かみ合わせの予防」の講演を拝聴してきました。「かみ合わせの予防」とは、早い段階から、具体的には小学生くらいが対象ですが、歯並びを治す矯正治療をすることで、あるいはその矯正治療すら行わなくていいように、小学生くらいからかみ合わせの治療を行うと良いという講演でした。

 私たちの分野では、このような治療のことを「咬合誘導」と言います。矯正治療のなかに含む場合もありますが、矯正治療を行わずにすむ場合がある、というのも「咬合誘導」のメリットです。当医院でも「咬合誘導」は行っていますが、先日の講演では、最小限の治療で最大限の結果を出す、非常にすばらしい治療法を紹介していただきました。

 現代人はいわゆる「小顔」が増えています。この原因にあごが発達しきれないことがあげられます。あごの発達が十分でないと、歯が生えるスペースが不足して、歯並びが悪くなり、それがかみ合わせの異常、ひいては顎関節症というあごの病気を引き起こす原因になる可能性があります。皆さんが簡単にできる予防法は、“硬いものも食べること”です。
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2004年10月26日

Vol.34 「愛しき仙台」

 今、仙台は何かと話題ですよね。というのもプロ野球・パリーグのチームがここ仙台に誕生する可能性が高いからです。しかもチーム名が変わるというレベルではなく、まったく新しいチームとして…。球場はどうなる?観衆が集まるか?など不安な要素はありますが、皆さんで盛り上げようじゃありませんか!

 昨日仙台歯科医師会である学術講演会が行われましたが、診療が終わってから参加する先生もいらっしゃるので、仕方の無いことですが、会員の先生方が時間通りに集まらないのです。それを「仙台時間」と称してお詫びするのですが、他県から来た方には「仙台の交通マナーはなっていない」と言うこともよく耳にします。先日家内と3歳の娘が信号待ちをしていると、二人の大人の人が赤信号を無視してわたって行ったそうです。娘は「赤信号なのにどうして渡ったの?」と聞いてきたそうです。家内は苦し紛れに「車が来ていなかったし、急いでいたからじゃない?」と答えたそうです。しばらくしてまた信号で止まると、「車が来ていないときは渡っていいんだよね」と言ってきたそうです。

 私も急いでいるときは、信号無視をしてしまうこともあり、大きなことを言えた立場ではありません。でも、プロ野球に限らず、我々仙台に住んでいる人はもちろんのこと、仙台にいらっしゃった方が本当の意味で「住みよい良い街だ」「また来てみたい」と言われるような街になればいいなと思います。

 歯科界においても、全国に比べ東北は遅れていると言われています。最新の治療がすべてではありませんが、良い理論や技術はどんどん吸収すべきだと考えています。そして、仙台の病院はとても感じが良くて、安心できる、そんな感情を持ってもらうといいですよね。

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2004年10月25日

Vol.33 「薬を飲まなくとも良い生活を目指して」

 先日、仙台で日本歯周病学会が行われました。全国から著名な先生方が集まり、学会で発表、参加をされていました。夜の懇親会ではその先生方ともお話しする機会があり、とても有意義な2日間でした。

 最近は歯周病菌を検出して、どの歯周病菌が多いかを調べるデリバリーシステムが可能になりました。今まで虫歯菌に関する検査法は可能でしたが、歯周病菌の調査ができるようになったのは、ここ1,2年のことです。特に若くして重度の歯周病、すなわち歯槽膿漏になる人には、特定の歯周病菌が多く検出されることが判明しました。ただ、その菌が多いから、必ず発病するわけではなく、宿主、すなわちその患者さんの抵抗力、生活環境によって、その結果は大きな差が出るようです。

 以前にもご紹介しましたが、この抵抗力が薬によって弱められているケースが少なくありません。血圧を下げる降圧剤、睡眠薬、精神安定剤などは唾液の分泌を抑える働きがあります。唾液は非常に働き者です。その働き者の唾液が薬のせいで分泌されにくくなってしますのです。

 WHO(世界保健機構)の基準では、以前は150mmHg以上が高血圧と診断されましたが、現在は140mmHg と基準値が下がりました。従って、高血圧と診断される人が多くなってしまいました。先日28歳の男性が来院されましたが、28歳の若さですでに降圧剤を飲んでいるのです。また、ある患者さんは肩こりがひどいので医者に行ったら、精神安定剤を処方されたと言うのです。精神安定剤を飲んでいる人の口の中はカパカパに乾いており、虫歯ができやすくなります。もちろん歯周病にもいいことはありません。

 お二人の患者さんには、最終的に薬を飲まないようアドバイスをしました。皆さんが飲んでいるお薬が本当に必要なものなのか考え直す必要があるかもしれません。

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2004年10月24日

Vol.32 「子供も一人の立派な人間です」

 昨夜は新潟で大地震がありました。お亡くなりになった人にはご冥福をお祈りいたします。宮城県沖地震を思い出された人も少なくなかったのではないでしょうか?

 さて、先日別の医院に通っていた4歳の男の子が来院されました。以前当医院に勤めていたスタッフからの紹介です。その子は歯の治療が怖くて、以前に通っていた病院では泣いて暴れて治療ができなかったようです。そのスタッフが当医院を紹介して私が担当することになりました。

 最初に会ったときは口も開いてくれないばかりか、目をあわせようともしませんでした。よほど歯医者が怖かったのでしょう。私はまず目を見て、「絶対に痛くしないようにする」と約束をしました。半信半疑でこちらを見てくれたので、「○○君も痛くなかったら、きちんと口を開いてね」と”指きりげんまん“をしました。そして、風をかけたり、ミラーを見せたりしながら治療が怖くないことを示しました。ようやく口をあいてくれたので、最初に風をかけてみましたが、それだけで痛いと言って口を閉じてしまいました。今度はその子の手に風をかけて、痛くないことを実感させたところ、今度は歯に風をかけても痛くないと言いました。次は虫歯を少しずつとる器具でカリカリ歯を触っても動じずに、虫歯の治療をさせてくれました。2度目の来院では、タービンと言って、“キーン”と音のする高速切削器具を使って歯を削りましたが、嫌がることなく、きちんと治療させてくれました。もう普通のお子さんと同じように治療させてくれるようになったわけです。

 お子さんと言えども一人の人間ですから、きちんと話せばほとんどの場合わかります。何度も治療していても、怖がってなれないお子さんもいますが、その子に対しても押さえつけるようなことは絶対にしません。自分の意思で治療を受けることが大切だと思うからです。ジュースや飴を止めるのもご両親が禁止するのではなく、自分自身で食べないようになってほしいと思い、この勉強会を続けています。
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2004年08月26日

Vol.31 「”ばかやろう”より”ありがとう”」

 アテネオリンピックも終盤になりましたが、日本勢の活躍は目を見張るものがありますね。たくさんの元気をもらいました。

 さて、今日は直接医療には関係のないお話です。知り合いの方から「水は答えを知っている」という本をいただいたので家族で読んでみました。その本には水に「ありがとう」と声をかけると、その水が凍るときにできる氷の結晶の形が、きれいにできて、「ばかやろう」と声をかけると不規則な形になったりすることが写真で掲載されています。
ありがとう.JPG
(「ありがとう」と声をかけた氷の結晶)
ばかやろう.JPG
(「ばかやろう」と声をかけた氷の結晶)
(2枚の写真とも「水は答えを知っている」という本からの抜粋です)

 小学校の娘は夏休みの自由研究があるので、これに関連する実験をしてみようということになり、次のような実験をしてみたようです。同じ店から同じ日に買った花を3個の同じコップに挿し、それぞれ、「ありがとう」「無視」「ばかよろう」と書いたシールを貼りました。「ありがとう」の花には「ありがとう」「おはよう」「元気だね」などの声をかけ、「無視」の花にはまったく声をかけず、「ばかやろう」の花には「ばか」「あほ」「まぬけ」などの声をかけました。

 その後毎日のように写真を撮ってその変化を観察しましたが、「無視」の花が一番先に枯れてしまいました。「ありがとう」と「ばかやろう」はそれから4日後くらいに枯れましたが、両者にほとんど差はありませんでした。そこで、もう一度同じ実験を行い、同じ言葉をできるだけたくさんかけるようにしてみました。もちろん我々家族も協力しました。その結果、1回目と同じように「無視」の花は早く枯れましたが、今度は「ありがとう」の花が「ばかやろう」の花より若干長生きをした結果が出ました。

 よく胎教にモーツァルトの音楽を聞かせるといいと聞きます。言葉の意味はわからなくとも、我々の意識が届いているという証なのでしょうか?そう考えると誰に対しても「むかつく」などの言葉は怖くて使えませんよね?
最近は患者さんの歯を抜いたときに「ご苦労様でした」と思うようにしています。

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2004年08月11日

Vol.30 「それでもタバコを吸いますか?」

 暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?8月5日七夕前夜祭で恒例の花火大会が行われましたが、今年はいい場所を見つけたので、とてもきれいに花火を楽しめました。知りたい人は声をかけてくださいね。

 さて、先日当医院にカリスマ衛生士・土屋和子さんに来ていただきました。日曜日に仙台で講演があるので、前日から仙台に入っていただき、当医院のスタッフにもご指導いただきました。日本でも3本の指に入る有名な衛生士さんということで、とても期待して見ていたのですが、実際に患者さんを見ているときのことです。事前に情報を伝達はしていたものの、瞬時にその患者さんの問題点を見抜くのです。その衛生士さんは臨床経験25年以上の大ベテランではありますが、その洞察力はすばらしいものでした。

 ある患者さんにはきっぱりと禁煙をしなければ治らないと断言していました。我々も喫煙の問題点は指導しているものの、数十年タバコを吸っている人が止められるわけはないだろうと決めてかかっていて、情報の伝達にとどまっていました。しかし「あなたの歯周病はタバコを止めない限り完治しません」と言い渡していました。どうしてもタバコを止められないなら、ニコチンパッチなど、禁煙グッズを勧めますと指導していました。

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「タバコは百害あって一利なし」と言われています。また、公共施設での喫煙はどんどん縮小され、喫煙者にとっては肩身の狭い思いを強いられています。当医院の院長も長年の愛煙家であります。我々が患者さんに喫煙の問題点を指摘しているのを横目で見て、耳が痛い思いをしているようです。

 現在歯周病を悪化させる因子として、「糖尿病」と「喫煙」は学会でも認められています。糖尿病に関しては、歯周病の治療をすることにより、糖尿病が軽減しているとの報告もあります。口の中は全身の一部ですから、常に全身とのかかわりを持って診療に携わっていく必要を痛感しています。

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2004年08月10日

Vol.29 「ミニマル・インターベンション」

 今年の七夕は3日間ともにいい天気で終わりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 さて、先日学会の打ち合わせでほかの歯科医院のスタッフとお話をする機会がありました。そのスタッフが勤めている医院の先生は非常に勉強家で、きちんとした治療をされていらっしゃいます。そのスタッフが「自分が通っていた病院で奥歯に白い詰め物を入れられたけど、あれはいけない治療ですよね?」と話してきました。この白い詰め物というのはレジンというプラスチックの一種なのですが、昔のレジンは耐摩耗性に欠けていたり、固まるときに収縮するので歯との間に隙間ができるために、奥歯のように力がかかる部分に使用するのはいけないといわれてきました。

 しかし、ここ数年各メーカーの努力により、レジンの物性は飛躍的に上がり、また、そのレジンを接着するシステムが確立され、前述の問題が解決されてきました。従って奥歯に白い詰め物を適用できるようになってきたのです。

 以前にもご紹介しましたが、最近の医療界では「ミニマル・インターベンション」という言葉がひとつのキーワードになっています。「必要最小限の侵襲で最大限の効果を得る」といった意味です。歯科治療において、1の面積しか虫歯が無い歯に対して、健全な歯面を100も200も削るように教育を受けてきました。先ほど私に質問した他院のスタッフは卒後1年目ですから、いまだにそのような教育がなされているということになります。

 必ずしも新しい治療法が良いとはいえませんが、最新の治療に対する的確な情報を得ることは我々医療人にとって必要不可欠なことと思います。その治療を自分や家族に適応したいと思うものを、患者さんにも適応していきたいと考えています。みなさんもわからないことがありましたら、気軽に我々スタッフまでお声掛けください。
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2004年06月30日

Vol.28 「歯周病は薬で治るのか?」

 1年のうちで日がもっとも長い季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?もうすぐ夏休みの人も大勢いることと思います。

 さて、先日仙台に歯周病の治療(俗語では歯槽膿漏ですよね)で有名な山本浩正先生をお呼びしてご講演いただきました。会場にはたくさんの歯科医師、衛生士が集まり、熱心に勉強をしていました。大阪の先生でしたので、話も面白く、とても盛り上がる講演でした。その中で二つ面白いお話がありましたので皆さんにお伝えいたします。

 ひとつは歯周病菌に関する薬の情報です。以前にもご照会しましたが、一昨年でしたでしょうか?朝日新聞に歯周病に効くうがい薬に関する記事が掲載され、とても話題に上りました。歯周病がうがい薬で治ればこれはすごいことです。実際ある程度の効果は認められるのですが、いつの間にか下火になってしまいました。それは口の中の細菌は複雑に絡み合っていて、バイオフィルムという膜を形成し、その中で生息しています。そのため、抗生物質などの薬を使用しても、内部にまで薬が浸透することは無く、表面の細菌の数が一時的に少なくなるだけの話です。ましてや、歯ブラシによるプラーク・コントロールで副作用の少ない治療法が確立されているのですから、化学物質である抗生物質を頻繁に体に入れる必要は無いと思われます。

 もうひとつは会場からの質問でしたが、歯周病の治療にレーザーを使わないのかというものでした。講師の先生は「自分は使用していないので良くわからない」とお答えしていましたが、レーザーは目的とする組織以外にも影響を及ぼすため、あまり良くないとの報告もあります。

 薬とレーザーは同格には扱えませんが、副作用の少ない治療法が確立されている上、原因に対するアプローチをすることなく、最新の治療に飛びつくのは筋違いのように思います。皆さんにはよりよい情報をお伝えできるよう努力したいと思います。



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2004年06月29日

Vol.27 「ある学会に参加して」

 久々のニュースレターです。年度末、年度始めは皆さんも忙しかったことと思いますが、今月は学会発表などなど、ゆっくりと時間をとることができませんでした。今回は日本顎咬合学会という学会のお話をいたします。

 歯科だけでも学会と名のつく学会は40〜50くらいは存在すると思われるほど、多くの学会が存在します。歴史も権威もある学会もあれば、何の学会かわからないものまでさまざまです。前述の日本顎咬合学会は開業医が中心の学会ですが、最近大学の先生方の参加も増えてきました。おそらく学会員の人数は日本最大ではないかと思います。学会のテーマは「かみ合わせ」ですが、かみ合わせにとらわれることなく、さまざまな分野からの発表があります。会場にはベテランから若い先生まで入り混じって、それこそ真剣に勉強をしています。

 歯科医師になるには歯学部での教育が6年必要ですので、一般の学部に比べ社会に出るのは最低2年遅れます。また、来年度から研修医制度が必須になりますので、一人前になるまでにさらに時間がかかる計算になります。

 しかし、本当の勉強はそこからが始まります。1本の歯が虫歯になったとして、どの歯が虫歯になるのか、それは上の歯か、下の歯か、右か左か、その歯のどの辺にどのくらいの深さの虫歯ができたのかなど、その原因や傾向を探り始めると、実に考えることが多いのです。歯医者になりたてのころはそんな余裕はありませんから、虫歯があればひたすら削り取り、つめることを考えていました。今は、一本の虫歯が何かを語りかけている気がして、削る前にそれに傾聴するようにしています(イメージですよ)。

 学会や講演会、勉強会という場はそれを学び確認しあう絶好の空間です。そして、患者さんの健康に寄与できる喜びを再確認できるすばらしい時間でもあります。

 今後も昔からの安定した治療にプラス、最新の治療法を織り交ぜながら、皆さんの健康の手助けをしていければと思います。

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2004年03月18日

Vol.26 「薬漬けの日本人」

 いよいよ花粉症本番です。毎年のことではありますが、皆さんはこの時期どうやって乗り切っていますか?私は3年程前にはステロイドを注射してもらい、とても調子がよかったことがありました。しかし、その注射をしてくださった内科の先生も「この注射は強いからできればしないほうがいいよ」とおっしゃっていました。昨年からは、薬も飲まず、マスクもせず、コンタクトレンズをめがねにして、ひたすら我慢をしました。できることならば長期的に飲むお薬は避けたいと思ったからです。

 今日いらっしゃった患者さんですが、「ガムを食べていたら金属の詰め物が取れた」ということで来院されました。その歯はその歯で治したわけですが、「一日にどのくらいのガムをかむのですか?」とお聞きしたところ、7,8枚入りのガムを一日でかんでしまうとのことでした。「ガムをかむことは昔からの習慣なのか」とお聞きしたところ、内科の先生から唾液の量が少ないので、ガムをかむように指示されたとのことでした。当医院には規格化された唾液量を測るシステムがあるので、さっそくその方の唾液量を測定しましたが、十分量の唾液を測定できました。つまり、その方は唾液量は少なくなかったのです。それで「何か薬を飲んでいないか?」とお聞きしたところ、口の中が渇くという副作用のあるお薬を飲んでいました。唾液が少ないと感じたのはそのお薬を飲んでいたためとわかり、一件落着でした。

 しかし、薬の副作用について説明していたところ、ほかにも飲んでいるお薬について意見を求められました。そのお薬は胃潰瘍のお薬で、TVのCMでも目にしたことがあるものでした。効果がある反面、とても強力な副作用があるのです。そのお薬を1年間飲み続けるよう担当医師から支持を受けたそうです。

 以前にもこのお薬の話題には触れていますが、こういった処方の仕方は決して好ましいものではありません。薬漬けのあなた、もう一度お薬を見直してみませんか?

        
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2004年02月24日

Vol.25 「インプラント VS 歯周病菌」 

 先週末1年半ぶりに横浜に行ってきました。2月14日にチョコレートをもらいすぎないように、仙台を抜け出したわけです(真っ赤なうそです)2月1日にみなとみらい駅が完成し、開業2週間と言うこともあり、ものすごい人出でした。横浜は海が近いので、東京都内とは違う都会の雰囲気がありますね。

 横浜には講演会を聞きに行ってきたのですが、インプラントという人工歯根の最新事情を聞いてきました。インプラント、すなわち歯が抜けてしまって、本来なら入れ歯かブリッジにするところを、自分の歯と同じようなものを再現する治療法です。手術を要するとか、保険が利かないとか、さまざまな問題はありますが、歯科界には大きな発展をもたらした治療法です。最近のインプラントの流れとしては、いかに早く機能させるか、いかに天然の歯に近づけるかがテーマです。国内はS.J.C.D.という国内最大規模のスタディーグループの重鎮の先生方が講演し、アメリカからも講師を呼んで、盛大に行われた講演会でした。

 ただ、残念ながらインプラントは高額な治療であるため、患者さんとの訴訟問題が起きていることも事実です。その多くは術前の診査不足による失敗です。血液一般検査をおこなって全身状態を把握しておくことは非常に重要です。また、インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病菌が付着するとインプラント周囲炎という歯周病と同じ状態を呈します。従って、インプラント治療の前にこの問題をクリアしておく必要があります。

 当医院でも歯周病を安定したレベルにするまでは、患者さんが希望されてもインプラントの手術を行うことはありません。もちろんこれはインプラントに限ったことではありませんが、なぜブラッシングが重要であるかを認識していただいた上で、ご指導させていただいております。面倒くさがらず、きちんとブラッシングを行ってくださいね。
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2004年02月23日

Vol.24 「図で考える」

 いよいよ花粉症の季節到来です。私も毎年つらい思いをしていますが、皆さんはいかがでしょうか?

 さて、先日仙台歯科医師会で宮城大学の久恒啓一という先生をお呼びして、「仕事力を高める方法は図がすべてを教えてくれる」という演題でご講演いただきました。久恒先生は全国レベルで講演を行っている、超有名人です。本も多数執筆されているので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 特に感銘を受けたのは「まねやパクリは勉強ではない。自分の目の前のことを自分で考えることが勉強だ」とおっしゃっていました。私自身勉強会にばかり参加していたころは、勉強していた気になっていましたが、本を読むだけではなく、目の前の患者さんを真剣に診ることで解決の糸口が見つかるんですよね。

 また、「箇条書きにすると重要度がわからないので、図で示したほうがわかりやすい」ともおっしゃっていました。これに関してはなるほど!と思いました。虫歯にならないために何をすべきかと言う問いに関して、ほとんどの方が“ブラッシング”と答えます。でも重要度からいったら、最重要項目ではないのですから…。患者さん向けの勉強会のスライドも修正の余地がありそうです。

 われわれの業界は非常に狭い分野を扱っていますが、今回の久恒先生の講演のように、他の分野の話を聞くことは非常に新鮮です。それを仕事に生かせるなんてとてもありがたいことです。皆さんも機会がありましたら、是非久恒先生の書籍をお読みになるといいと思いますよ。
(代表的な久恒先生の書籍)
「仕事力を高める方法は図がすべてを教えてくれる」
「できる人になるには勉強してはいけない」
「伝える力」
「図解表現の技術」
「誰でもできる仕事革命」
ほか多数あります。ホームページを参考にしてみてください。
http://www.hisatune.net/index.html
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2004年01月14日

Vol.23 「免疫力を高めよう!」

 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。年末もハードスケジュールで、ニュースレターを書く暇がありませんでした。

 さて、年が明けて、SARS問題、BSE問題が再燃してきましたが、それぞれに難しい問題を抱えていると思います。特にSARSに関しては歯科医院でも感染対策を準備しておりますが、そもそも感染症は誰にでも感染するリスクはありますが、発症するかどうかは、その人の抵抗力にかかっています。

 正月休に阿保徹先生の「免疫」に関する本を読みましたが、とても興味深い内容の本でした。現代医学は薬に頼りすぎで、本来我々がすべきことは体の抵抗力をつけることである、免疫力を高めなさいと書いてあります。私は過去のニュースレターでも同様のことを主張してきましたが、阿保先生の本を読むと、皆さんも納得していただけるのではないでしょうか?

 また、BSE問題ですが、これも様々な意見があると思います。ただ、難しいこと、わからないことに遭遇した時にいつも考えていることがあります。それは、「それが自然かどうか、あるいは自然に近いかどうか」ということです。簡単に言えばリンゴとリンゴジュースのどちらを選ぶべきかというときに、選択すべきは「リンゴ」そのものだということです。牛は草を食べることが自然だし、ビタミンは食物から採ることが自然だということです。牛が同種の牛の骨片を食べたり、ビタミンをサプリメントで補うことは自然からかけ離れています。もちろんスーパーで売られている野菜などはビタミンやミネラルが極端に少ないので、補助的にサプリメントで補うことは悪いことではないかもしれません。しかし、「自然な行為」ではないと思います。

 薬の話に戻りますが、薬自体も人間が作り出したもので、自然界には存在しないものです。自然界に存在しないものは、きちんと代謝、排泄されない可能性が高いわけです。皆さんの口を通過する食べ物や飲み物はよく吟味して選んでください。栄養源のほとんどは空気、食べ物、飲み物なのですから…。
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