2015年05月07日

Vol.153「電子レンジの恐怖」

 普段何気なく使っている電子レンジですが、問題点を指摘する記事が少なくないようです。
 少し考えさせられました。

電子レンジ調理の隠された危険
 アンソニー・ウェイン、ローレンス・ニュウェル
 原文:『The Hidden Hazards of Microwave Cooking』
 by Anthony Wayne and Lawrence Newell
 出典:Mercola.com

1.電子レンジはどうやって動くのか?
  電子レンジにはマグネトロンという管が入っていて、その中で波長約2450メガヘルツ(2.45ギガヘルツ)のマイクロ波を照射する電磁場が作りだされ、物体の電子に作用する。このマイクロ波放射線が、食べ物の分子に作用する。
全ての波動は、周波が一回転する間に極性がプラスからマイナスに変わる。マイクロ波の場合、毎秒何百万回極性が変化する。磁石に南極と北極があるように、食べ物の分子とりわけ水の分子にも、プラス極とマイナス極がある。
市販の電子レンジには、約千ワットの交流電力が備えられている。マグネトロン管から生じるこれらのマイクロ波が食べ物を爆撃することによって、マイクロ波と同様に極性をもった分子が毎秒何百万回、回転する。
このように非常に激しく掻き混ぜられた分子は“摩擦”熱を生じ、その結果食べ物が熱せられる。この尋常でない加熱方法はまた、周辺の分子構造を相当に破壊し、しばし分子を引き裂くか、力づくで分裂させる。

2.電子レンジで温められた血液は、患者を殺す
   1991年、医療機関で輸血用血液を電子レンジで温めることに関する裁判が開かれた。この裁判は、
単純な輸血であったにもかかわらず腰の手術で死亡したノーマ・レビさんについてのものだった。
看護士が、レビさんに輸血する血液を電子レンジで温めたと思われる。この悲劇によって非常に明白になったことは、電子レンジは、我々が“温める”と思っている以上の何かがある、ということである。輸血用血液は、一定期間ごとに温められるが、電子レンジは使われない。しかし、レビさんの例では電子レンジのマイクロ波が血液に何らかの変化を与え、それが原因でレビさんは死亡した。

3.科学的証拠と事実
   1992年、ラウム・ウント・ツェルトが出版した、旧来の方法で調理された食べ物と電子レンジ調理された食べ物の比較研究の中には、次のように記されている。
『自然療法の基本的な考えでは、未知の分子と波動エネルギーを人体に取り入れることは、おそらく体に良いというよりむしろずっと害の作用が大きい。
電子レンジ調理された食べ物の中には、人類が火を発見した太古の昔からの方法で調理された食べ物の中には存在しない、分子と波動エネルギー両方が含まれている。太陽光線と恒星から放射されるマイクロ波エネルギーは、交流電気が基になっている。
電子レンジなどにより人工的に作られるマイクロ波は、交流電気から起こされ、照射した食べ物のあらゆる分子に、毎秒1億回以上の極交替を引き起こしている。
分子が不自然に作られることは避けられない。電子レンジをかけた状態では、自然発生したアミノ酸は毒性をもった形に変化するのみならず、異性体にも変化することが観察された。
短期間の実験で被験者に電子レンジ調理した牛乳と野菜を食べてもらったところ、彼らの血液中に異常な変化がかなり認められた。8人の被験者は、異なった方法で調理された同じ条件の複数の食べ物をさまざまに組み合わせて食べた。
電子レンジ調理された食べ物を食べた被験者の血液中では、例外なく変化が生じた。ヘモグロビン値が減少し、全ての白血球とコレステロール値が上昇した。リンパ球は減少した。

4.スイスでの臨床実験
   ハンス・ウーリッヒ・ヘルテル博士は、食品専門科学者としてスイス有数の世界的に有名な食品会社で長年働き、現在は退職している。彼は数年前、ある食品変性加工技術について会社に質問したことが原因で、解雇された。
   ヘルテル博士は、電子レンジされた食べ物の栄養素が血液と人体の生理に及ぼす影響について最初に疑問をもち、質の高い臨床実験を行った科学者である。
彼の小規模ではあるがよく制御された研究は、電子レンジは退行的な力を電子レンジされた食べ物に作用させることを示した。科学的な結論は、電子レンジは、電子レンジ調理された食べ物の栄養素を変え、その変化はその料理を食べた人の血液を通じて人体の退行を促す、ということである。
ヘルテル博士の研究は、スイス連邦技術局と生化学大学のレルナルド・H・ブラン博士と共同で行われた。
この実験では、被験者に二日〜五日の間隔をおいて、以下の異なった種類の食べ物を空腹時に食べてもらった。(1)生乳 (2)従来の方法で温められた牛乳 (3)パスチャライズ牛乳 (4)電子レンジで温めた牛乳 (5)有機栽培された野菜 (6)従来の方法で調理された有機野菜 (7)電子レンジで解凍した冷凍有機野菜 (8)電子レンジ調理した有機野菜
被験者らは一人ずつ隔離され、食べる直前に採血された。それから上記の牛乳もしくは野菜を食べた後、一定の時間をおいて再び採血した。
電子レンジ調理された食べ物を食べた後時間をおいて採取した血液に、大きな変化が見られた。それは、ヘモグロビン値とコレステロール値、とりわけHDL(善玉コレステロール)とLDL(悪玉コレステロール)の比率の減少であった。
電子レンジ調理された食べ物を食べた後は、そのほかの種類の食べ物を食べた後よりもはっきりと短時間に、白血球が減少した。こうした減少はそれぞれ、退行的な変化を示した。
さらに、実験に用いられた食品中のマイクロ波エネルギーの量と、それを食べた被験者の血清中に放たれた発光バクテリアの発光力との間に、非常にはっきりとした関連が示された。
これによりヘルテル博士は、このような技術的に引きだされたエネルギーは、おそらく確実に電子レンジ調理された食べ物を通じて、帰納的に食べた人に伝わるとの結論を下した。

5.電子レンジ調理された食べ物に発がん性物質
   『マイクロ波照射−電子レンジ調理−の健康への影響』と題する著書と、「アースレター」1991年3月号と8月号の中でリタ・リー博士は、いかなる電子レンジであろうとも電磁放射線を発し、食べ物に危害を加え、調理された食べ物の中に器官に有害な危険な発がん性物質を生じる、と明言した。
  
6.マイクロ波病、発見さる
   ロシアでレーダーが開発されていた1950年代、マイクロ波に被爆した労働者数千人が調査された。その結果、健康被害がとても深刻だったので、政府はマイクロ波照射量が労働者は10ミクロワット以下、一般市民は1ミクロワット以下とする厳しい基準を設けた。
『電気的人体』の著者ロバート・O・ベッカーは、本の中で、“マイクロ波病”と呼ばれるマイクロ波の健康への影響を調査したロシアの研究を紹介した。以下、同本の314頁より引用する。
『その(マイクロ波病)最初の兆候は、低血圧と遅い脈拍である。次に表れる最もありふれた症状は、交感神経の慢性的興奮状態(ストレス症候群)と高血圧である。
この段階では、頭痛、めまい、目の痛み、不眠、イライラ、不安、胃痛、緊張、集中力困難、抜け毛などの症状を伴うことが多い。さらに、虫垂炎、白内障、生殖器の病気、がんの危険性が高くなる。
このような慢性的な症状の後に、最終的には副腎疲労の危機と虚血性疾患(冠動脈の詰まりと心臓発作)が待っている』
   ドイツとロシア両方の研究者が指摘した影響は、以下の三つの範疇に分類される。
・[範疇1]発がん作用
・[範疇2]食べ物の栄養の破壊
・[範疇3]被爆による生物学上の影響

7.法廷での調査の結論
   残留電磁波が無秩序所に生体内にたい積し(範疇3の9)、最終的に神経系、中でも脳と神経中枢に影響を及ぼす。このために、神経系の電気回路の極性が長期間かかって破壊される。
こうした作用は、神経系のさまざまな構成組織の神経電気の健全さに対し、事実上取り返しのつかない損傷を与えるので、電子レンジ調理された食べ物は明らかにあらゆる観点から勧められない。
{法廷調査文書:ウイリアム・コップ編 A.R.E.C調査機関}

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2015年03月23日

Vol.152「iaaid-Asia 7thに参加して」

西のほうから桜前線が近づいているようですが、まだまだ仙台は寒いですね…

さて、3月は毎年iaaidという学会に参加するのですが、今年は東京で行われました。

http://www.iaaid-asia.jp/meeting/index.html

初日は「咀嚼と脳について」2日目は「CAD/CAM」というコンピュータを駆使し最新の歯科治療についての特別講演がありました。特に元北海道大学生理学講座の教授だった和泉先生のお話はとてもためになりました。我々臨床家はとかく基礎医学に触れる機会が少ないのですが、副交感神経を中心に様々な身体の変化について、そのメカニズムをわかりやすくご教授いただきました。

今回ご登壇された多くの先生がお話していましたが、「噛むこと」により脳の血流量が増える、さらに、夜中の歯ぎしりなどの行為も、ストレスを抑制し健康につながるということです。今までも「歯ぎしりは悪いことではない」といい続けてきましたが、生理学の先生、神経科の先生も異口同音にお話をされていました。

これらのことを考えるには、生命体の進化の過程を学ぶ必要があり、ヒトに進化・発達するまでに途方もない時間が経過したわけですが、その進化の過程にどんなことがあったのか?についてのお話も非常に興味深かったです。


一方のCAD/CAMですが、入れ歯を作る技術も進んでおり、これからは3Dプリンターなどを使いながら入れ歯を作ることも可能になりそうでした。実際にはその工程途中でアナログ的な部分を必要としますので、現段階での実用については未完成ではありますが、大学や企業ではドンドン研究が進んでいるようでした。


 一方、毎年特別講演をされている佐藤貞雄教授のお話の中で興味を引いたのは、f-MRIを使った実験で、たくさんの歯の中で、第1大臼歯の部分で噛んだとき、脳がもっとも賦活化していて、もっともsensitiveな歯であるとお話されたことです。実は第1大臼歯はもっとも早くなくなってしまう歯だという統計結果があります。最も早く口の中に出てくる永久歯ですので、そうなる可能性も高いわけではあるのですが、その第1大臼歯を不幸にして抜歯した場合、その代役をブリッジで行うことが良いことなのか、改めて考えさせられるお話でした。

 一般会員の発表では、郡山の糠沢先生がポスターアワードに、私はプレゼンテーションアワードということで、水滸会という勉強会からダブル受賞となりました。吉見先生、いつもありがとうございます。

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2015年02月19日

Vol.151「抜歯をしない矯正治療の実践」

 プロ野球もキャンプイン、楽天イーグルスは大久保新監督のもと、新たなチームとして活躍することを願っています。

 前回のニュースレターでは、顎を切る手術には賛成できないといった内容のブログを書きましたが、今回は「抜歯をしない矯正治療」について触れてみたいと思います。矯正界では、Angleという先生が抜歯を伴う矯正をせず、全体を拡大するような治療を推進してきました。一方、この手法だと口元が盛り上がってしまい、審美的によくないこともあるため、Tweed先生は小臼歯を抜歯して歯を並べる治療を普及させました。特に叢生といって、歯並びがガチャガチャしている方の場合、歯を抜くことでそのスペースが確保できるため、後戻りが少ないこともその長所に挙げられます。

 しかし、本当に抜歯を伴う矯正治療が理想なのでしょうか?小臼歯の抜歯の問題点として以下の点が指摘されています。
@前歯が過剰に後ろに下がってしまう
A下あご全体が後ろに下がってしまう
B噛み合せの高さが低くなってしまう
C舌のスペースが狭くなってしまう
D小臼歯そのものの役割の欠如してしまう

 Aの下あごが後ろに下がってしまう問題ですが、以前から何度か指摘しているように、顎関節症のほとんどは、下あごが後ろに下がってしまう病気です。小臼歯を抜歯することは顎関節症を引き起こす可能性が高くなるということです。

 Dの小臼歯そのものの役割ですが、噛み合わせの位置を保持する「支持」の役割と、下あごの動きを理想的に誘導するという2つの役割を担っています。

 事実、HPを見て来院された患者さんの中に、とても綺麗に仕上がっている矯正治療であるにも関わらず、顎関節症になっている方を見ることがしばしばあります。
【Sさんの術前】
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(歯は綺麗に並んでいますが、小臼歯が4本抜歯されています。右の耳が聞こえにくいとおっしゃっていました)

【Sさんの術後】
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(噛み合わせの位置を変えて、顎関節症が治ったあとの写真です。正面の写真を見ると、下の前歯の見える長さが長くなったことでかみ合わせが変わったことがわかると思います。治療前はあごがカクカクしていましたが、術後はあごの動きもスムーズになり、耳もすっかりよくなりました。)

 一方、抜歯をしない矯正治療の欠点として上下の唇の突出感(口元が盛り上がる)が挙げられます。しかし、シークエンシャル咬合のコンセプトではこの問題を実に理論的に解決します。それはかみ合わせを垂直的に挙げることで歯の傾斜角を維持するといういことです。「矯正治療」のページの症例Eの患者さんですが、歯を1本も抜いていませんが、口元は治療前よりも綺麗になり、とても素敵な笑顔になりました。

Dibbets先生によると、矯正治療終了後に「あごがカクカクなる」といった雑音の発現率は、小臼歯を抜歯して治療をした患者さんの集団では、一般の矯正治療に比べ2倍であったとのことです。

 矯正治療は必ずと言ってよいほど噛み合せの位置が変化します。単に見た目を良くすることだけを考えて治療をした場合、思わぬ結果を招く危険性があるわけです。治療前にしっかりとした治療のゴールを設定し、治療計画を練ると、抜歯が必要な症例がないことを認識し、平成17年からは小臼歯を抜かない治療を進めてきました。

 われわれ歯科医師は「歯を残す」治療を日々行っています。親知らず以外は歯を健全なまま抜歯をしない治療が当たり前になる日を信じています。
posted by 副院長 at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

2015年02月05日

Vol.150「噛み合せの治療に顎の手術は不要」

 2015年最初のニュースレターです。年の初めから物騒な時間が連発していますが、平和な世界になってほしいと切に思います。

 さて、皆さんの今年の目標は何でしょうか?僕自身、毎年目標を掲げるのですが、仕事面では「正しいかみ合わせ治療の普及」を選びました。今も勉強中なので、現在進行形ではあるのですが、多くの結果を残せるようになってきた現在は、若い歯科医師を中心に、自分達が学んだコンセプトを伝えていきたいということです。

 ブログでも何度か紹介しましたが、今現在実践しているシークエンシャル咬合、オーストリアン・ナソロジーというコンセプトに出会ったのは、平成17年でした。このコンセプトの元に診療をするようになって丸10年が経過したわけです。それまでの自分は、一般の先生方と同じ、いわゆる「勘」でかみ合わせを探っていました。もちろん、その中でも結果は出していましたが、今現在診断・治療ができる範囲から見たら、非常に限られたケースしか治療ができなかったように思います。

 抜歯をしない矯正治療を行うようになって約10年が経過しますが、今年はそれ以上に「顎を切る手術をしない」ことの重要性を強調したいと考えています。昨日初めて来院された患者さんは、セカンド・オピニオンを求めて、HPを見ていらっしゃった方でした。最初に診てもらった歯科医院での資料を持ってきてくださいましたが、CTやレントゲンの分析もしっかりとされており、治療計画も記載されていました。しかし、そこには手術で顎を切ってかみ合わせを再構築する方針だったのです。下の顎は正中をまたぎ、左右2箇所の関節があるという、人間の体の中で唯一の骨です。その骨を3分割にして、一気にかみ合わせを治す手法ですが、左右の顎関節は切断された瞬間、各々の骨に付着している筋肉に引っ張られ、予想もしない(見た目ではわからない程度だと思いますが)方向へ位置付けられます。しかし、手術推進派の先生方は、古い文献を引用して、「切断すると骨は最適な位置に落ち着く」と信じています。

 顎のトラブルは多く場合、関節円板という組織の位置異常、あるいは変形を伴っています。
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側頭骨と下顎骨の位置関係

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下あごがスムーズに動くための関節円板
(出典はともに「チェア−サイドで行う顎機能診査のための基本機能解剖」)

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正常者の関節円板の位置

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顎がカクカクなる方の関節円板の位置


ですから顎の切断によって瞬時にその位置や形態が変わるはずもなく、むしろその異常な状態をそのまま引き継ぐことになります。見える部分の噛み合わせだけをきちんと治すと、状態の悪い顎の情報をより固めてしまう結果となります。このことは顎の手術を受けた患者さんを何人か診てきたので、痛感しています。学会を通じて少しずつその主張をしてきていますが、今年は師匠の吉見先生やその仲間と共に、幅広くアピールしていきたいと考えています。
posted by 副院長 at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

2014年12月28日

Vol.149「富澤さん送別会」

 2014年がもうすぐ終わります。皆さんにとって良い1年でしたでしょうか?

 さて、約7年受付を担当していた富澤(旧姓:菅原)が昨日退職しました。2月にはママになるのです。膨大な仕事量を淡々とこなし、本当に良く働いてくれました。受付ですが、その知識量は衛生士にも引けをとらないほどの実力者です。多くの患者さんから慕われていましたので、退職は残念ですが、後任の森が頑張ってくれると思います。本当にお疲れ様でした!

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posted by 副院長 at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

2014年12月09日

Vol.148「リーダー像について」

 平成26年も残すところ20日あまりです。皆さんにとってよい1年でしたでしょうか?

 さて、今年の1年の締めくくりは「リーダー」について綴ってみたいと思います。今年は色々な意味でリーダー像を考えさせられました。一口にリーダーといっても、その集団がどのくらいの規模なのかによって、求められる像も違うかもしれませんが、振り返ると素晴らしいリーダーに出会ってきたなと思います。

 最初に尊敬したリーダーは大学時代のハンドボール部のキャプテン・佐々木亮考さんです。亮考さんは恵まれた身長でしかもサウスポーであり、まさに理想のプレイヤーでしたが、ハンドボールは大学に入ってから始めたために、プレイヤーとして名を馳せたのは選手生活後半になってからでした。そんな亮考さんがプレイヤーとしても大きく進化したのは、やはりキャプテンになってからでした。徹底したのは基本練習の反復と“絶対に勝てる”という意識付け、この2点でした。おかげでその年は1年間の総決算である東日本医科大学総合大会において、始めての準優勝、亮考さん自身もベストセブンを獲得する大活躍で幕を閉じました。亮考さんから学んだリーダー像は「絶対にできる」と信じて、それを一貫して部員に言い続けたことでした。

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 次はブログでも何度か紹介した江澤庸博先生です。江澤先生は歯周病学の世界で知らない人はいないほどに著名な先生です。曲がったことが嫌いで常に直球勝負、僕も江澤先生を見るたびに襟を正したくなります。江澤先生は日本臨床歯周病学会東北支部の初代支部長であり、現在学会の副理事長を務めています。東北支部では多くの歯周病専門医、認定医を指導し育て上げました。思っていても言いにくいことでも、その人のためになるなら、その集団のためになるならと、心を鬼にしてでもアドバイスしてくれる方です。2011年の東日本大震災では宮城県の検視活動のトップとして、まさに八面六臂の大活躍でした。還暦を向かえ、ますます円熟味を増す江澤先生ですが、後輩達からの信頼感は絶大であります。僕自身にリーダーとして最も良い影響を与えていただいた大先輩です。江澤先生から学んだリーダー像は先を見据える目を持ちながらも、変えてはいけないことをきちんと守る、変えなければならないところは引かずに主張する、そしてそれが自分のためではなく、その集団ひいては国民のためにという大儀を貫くところです。まさに男の中の男だと思います。

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次は、この方も何度かブログで紹介しましたが、月一会という勉強会の会長だった、菅崎直身先生です。歯科の世界では勉強会と称して、お互いの治療を評価しあうことがあり、宮城県でもっとも活動している勉強会です。僕自身、同世代に見習うべき先生が多かったこともあり、さらなるステップアップを考えていた時期にぴったりはまる月一会に入会できたことは、本当にラッキーでした。菅崎先生は長年日本顎咬合学会の東北支部長を務められ、勉強会から学会へのパイプ役をされ、多くの後輩達を舞台へ送り出しました。また自身のオフィスを提供し、自分の知識と技術を後輩に伝え続けています。僕自身が人間関係で大失態をしでかしたときも、最後まで寄り添って解決してくださりました。そのときの細かい配慮を思い出すと今でも涙が出てしまいますが、菅崎先生も立派なリーダーです。菅崎先生から学んだリーダー像は欠点を指摘せず、長所を伸ばす指導法です。そして十分な知識があるにもかかわらず、後輩を立てて、頼ってくれるのです。男の優しさをもっとも感じられるリーダーのひとりです。

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次に紹介するのは大学の同窓会宮城県支部の会長・村上正博先生です。歴代会長は残念ながら今年の9月急逝した佐々木統先生、そのあとを継いだ羽田野先生のお二人です。圭歯会(同窓会の名前です)が誇る素晴らしいリーダー2人の後を受け、現在も350名あまりの会員を牽引してくださっています。笑顔が素敵で上からも下からも慕われ、永遠の若大将という言葉がぴったりです。村上先生が会長になってから、お付き合いが深くなったのですが、助さん・格さん役である長谷先生・田熊先生の指導のおかげで、私自身大変良い勉強をさせていただいております。自分であればその場の雰囲気で流されてしまうところも、村上先生の物言う姿勢については、いつもはっとさせられます。義理人情に厚く昭和の香りが漂いますが、同時にアンテナも広く、その若々しさにはいつも舌を巻いています。還暦を過ぎていますが、あの笑顔は心の広さと深さ、愛情が映し出されていると感じます。村上先生から学んだリーダー像は、出来ない人や出来ないタイミングに対して、後輩にでも頼り続けてくれることです。同窓会の仕事において、僕はだいぶ迷惑をかけているのですが、使い続けてくれているのです。まだまだではありますが、おかげでずいぶん成長できました。

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最後は水滸会という勉強会でお世話になっている吉見先生です。吉見先生は僕がもっとも尊敬する歯科医師です。吉見先生のリードで多くの患者さんを救えるようになりましたし、宮城県内の後輩達にもそれなりの指導が出来るようになりました。吉見先生の優しさに甘え、ずいぶんと吉見先生の貴重な時間を割いてしまったと思いますが、いつも丁寧に指導してくださっています。一番見習い点は「自分で考えること」です。わからないとすぐに人に聞いたり本を読んだりするのが自分の常なのですが、吉見先生は自分で考えるのです。もちろんポテンシャルが高くないと出来ないことではありますが、自分自身「自分で考えること」を来年の一番の課題にしたいと思っています。吉見先生から学んだリーダー像は、自らが態度で示すこと、また後輩達にチャンスを作ること、そしてその面倒を最後まで見ることです。

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ここには書ききれなかった素晴らしいリーダーがまだまだいるのですが、自分自身はご紹介した数々のリーダーのよさを実行するに至っておりません。2015年は一部員としてリーダーを支えながら、その集団の中で切磋琢磨していきたいと思います。

2015年が皆様にとって良い年となりますようお祈りいたします。
posted by 副院長 at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

2014年10月08日

Vol,147「ミラノ」

10月5日はミラノに行ってきました。
ミラノ駅に降りると、いわゆる改札口がなく、拍子抜けした感じでしたが、駅の建物にもびっくりでした。DSCN3460.JPG

外から駅を眺めるとこんな感じです。DSCN3466.JPG

そこから地下鉄でドゥオーモ駅へ
前日、懇親会でヨーロッパの先生方に観光するにはどこが良いか聞いたところ、異口同音「大聖堂(ドィオーモ」を勧められました。
地下鉄の駅を降りて地上に出たら、この景色です!DSCN3477.JPG
建築に500年かかったそうです!500年後に通用する設計というのも素晴らしいことですね〜

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中へ入ると、重厚なパイプオルガンの音が響き、それだけでジーンときました。

食事の後、この大聖堂のてっぺんに歩いて上っていきました。ビル10階分くらいの高さでしたね。DSCN3527.JPG

さすがミラノは都会でした。街行く人はみんなおしゃれでしたね〜
ファッションについては僕のイメージとちょっと違っていました。
ボディバッグなど下げている男性は皆無だったこと、基本シャツイン!少なくとも長袖のシャツを外に出している男性はいませんでした。それらは日本独特のファッションなのでしょうかね…

それと、車についではいわゆる駐車場が少なく、特にトリノでは基本路上駐車でした。なので、縦列駐車が上手くないと、かなりつらいと思います。DSCN3167.JPG

学会のついでの観光でしたので、多くを見ることは出来ませんでしたが、多くの刺激を受けて帰って来ました。日本の歯科事情、特にかみ合わせについてはヨーロッパに比較しても先を行っているように感じました。もちろん学ぶべき点も多々ありました。単に良い刺激に終わらせず、日々の臨床に全力を注ぎたいと強く思いました。







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2014年10月04日

Vol.146「AIG(イタリアナソロジー学会)に参加して」

10月1,2日の2日間、イタリアのトリノでAIGという学会に参加しました。
ナソロジーとは主に有歯顎の咬合の再構成を通して、顎口腔の機能を総じて治療する事を目的とした学問の事であり、単に虫歯を治すとか1本の歯に焦点を当てるのではなく、口の中を総合的に論じる学問であり、今回のAIGはイタリアで行われる国際学会です。

演者は20名を超えるくらいの人数で、一人30分の持ち時間、イタリア人が6割、英語発表者が4割といたところでしょうか?初日は9時から夜の6時までみっちり!

これは始まる前のステージの雰囲気です。
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日本からは柏崎先生とポスター発表を行いました。IMG_0220[1].JPG

夜は会場を変えて8時半からガラパーティー
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終わったのがなんと12時過ぎ!
みんなタフです…

2日目は日本代表で吉見先生の講演、ヨーロッパの先生方よりも診断、資料、治療すべてのレベルが上でした。
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エントリーは少なかったのですが、ポスターアワードをいただきました
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慣れない英語でさえ四苦八苦ですが、イタリア語はまくしたてるようにぐいぐいきます。イタリア語→英語の同時通訳もイタリア訛りの巻き舌でした(笑)

なんとか2日間の学会は終わりました。


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2014年10月03日

Vol.145「午後のトリノ」

昼食後は国立映画博物館を有し、世界で一番高い博物館と言われているモーレ・アントネリアーナに行ってきました。

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映画博物館だけあって、映画を撮影する機材の構造、歴史などを詳細に表わしていました。
中には昔の日本の映画のポスターもありました。

また、ひときわ高い建物ですので、街を一望できます。

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他にも名前がわからないながらも素敵な建物や街並みにバシャ×2とシャッター押しまくりました(^^)





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2014年10月02日

Vol.144 「トリノの街を散歩」

イタリア4番目の人口をかかえる都市・トリノ。トリノオリンピックでは荒川静香選手が金メダルを獲得したことが記憶に新しいですね〜

ホテルはトリノの中心にあるポルタ・ヌオーヴァ駅のそばにあります。
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ポルタ・ヌオーヴァ駅は終着駅ですので、始発駅にもなりますね!DSCN3210[1].JPG

トリノのポルティコ(アーケード街)です。DSCN3181[1].JPG


町の中心、サン・カルロ広場です。
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王宮とカステッロ広場です。DSCN3186[1].JPG

ヨーロッパははじめてなのですが、歴史を感じますし、石畳の道も味があるな〜って思います。
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ただ、車の運転が荒いです!
タクシーに乗っても「前の車にぶつかる!」ってくらいの車間距離です…
歩く人も車に気を使っているかんじですね…

今、10月2日の正午過ぎです。
午後も街を散策してみます(^^)



posted by 副院長 at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

Vol.143 「イタリアの学会に参加します」

2か月ぶりの更新です。

10月3,4日の2日間、イタリアのトリノでAIGという噛み合わせの学会に参加します。
海外の学会は3回目ですが、今回はポスター発表も行います。

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フランクフルト空港でトランジット

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トリノへは1時間遅れのフライト

仙台から19時間の旅でした。
今、日本時間の午前4時で、まったく寝ていませんが、眠くありません…。
しっかり学びたいと思います。


posted by 副院長 at 04:17| Comment(2) | TrackBack(0) | '14ニュースレター

2014年07月30日

Vol.142 「月一会30周年記念講演会」

 7月も残すところ2日です。来週は仙台の七夕祭りですね!

 7月26日の土曜日、私も所属している仙台の勉強会「月一会」が創立30周年を迎えました。私自身が月一会に入会したのが平成13年でしたので、会の歴史の長さを感じます。会長はみんなに愛されている菅崎直身先生で、20年近く会長をされていらっしゃいました。

http://www.kanzaki-shika.jp/doctor.html

 自分のオフィスを提供し、若手の育成を継続して行ってきました。また、自分の理論を押し付けず、後輩を良い方向へ導くような教育理念で、多くの臨床家を育ててきました。

 月一会が主体となって行っている、日本顎咬合学会の東北支部も、菅崎先生とその弟子達によって、その輪を広げることが出来ました。26日は現会員の中から10名がエントリーして、13分間のプレゼンをリレー形式で行い、3時間の記念講演会を無事終了することができました。

月一会30周年記念プログラム.xlsx

 講演会には多くの仲間が駆けつけてくれました。3年前の震災後、半年ほど宮城県歯科医師会館が使用できなかったために、その間他の会場を使用して勉強会を続けてきましたが、東京の勉強会「てんとう虫」の皆様からの多大なご寄付によって、会場をお借りして勉強会を続けることができました。そのてんとう虫のメンバーの方が小林前会長、亀田新会長をはじめ、たくさんの方にご参加いただきました。
 また、同じく東京の「包括歯科医療研究会」の皆様には、今回も鮮やかなお花やたくさんのご祝儀をいただきました。
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 代表の鈴木尚先生は、震災の後2度も仙台に足を運んでいただき、講師料無しでご講演をいただきました。さらには日本顎咬合学会から理事長の渡辺先生、常務理事の俵木先生、さらには元理事長で、長年東北支部を牽引してくださっている菅野先生にもご参加いただきました。いずれの先生方も日本を代表する素晴らしい臨床家であり、様々な分野で後輩を育成している重鎮ばかりです。こういった著名な先生方と親交を深めることが出来たのも、月一会の諸先輩方のおかげです。

 歯科関係の業者の方々も数多く参加いただき、懇親会も大変盛り上がりました。新会長となる木村先生は、宮城県歯科医師会一の酒豪の名に恥じず、朝の5時までゲストを連れまわしておりました。

 大学を卒業した後、セミナーや講習会に参加して勉強をすることも大切です。しかし、学会や勉強会は自分も発表する機会を得ることが出来ます。自分の気づかなかった部分を仲間に指摘してもらえる、或いは後輩によりよい知識を共有してもらうためにも、学会や勉強会の存在は必須のものです。そして同じ方向を向いた全国に散らばる歯科医療人とディスカッションできることに、改めて幸せを感じることが出来ました。DSC_0110.JPG
月一会・てんとう虫・包括歯科医療研究会の皆さん


posted by 副院長 at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | '14ニュースレター